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2010年2月10日 (水)

対面コミュニケーションと現場観察で課題の優先順位を決定せよ

某都市圏交通連合の準備をしてきた。疲れた・・・
Ⅰ、運輸局部長と4社と市役所局長を訪問。各社の意向、協働課題をヒアリング。
 (1)すぐできる事・・・
①バス専用レーン[バイクのが急車線流入危険解消対策]
②地域高齢化での通勤客離れ⇒会社枠を越えた番号統一と方面別色分け必要の共通認識とその携帯情報提示
※情報提示後6ヶ月はダイヤ路線を動かさず、各社相互の信頼を醸成
【過去、出し抜きダイヤ改正、他の会社の直前にバス走らせる、他社のバスを追い越すなどがあった】
 (2)来年の課題・・・
バイク利用を含めたバスレーン遵守モビリティ・マネージメント(クルマに頼りすぎない態度変容型フィードバックアンケート)
 (3)国と連携した課題・・・連接バスとその活用法、街頭交通情報提示装置
 (4)事業者調整を市民目線で徐々にすすめ、ゾーン運賃、ICカード利用による信用乗車、駅前広場バスターミナルの改善などは、ゆっくり議論
  バス停統合再配置など各社利益相反する課題は、時が来るのを待つ
Ⅱ、市民代表の選定
 要求型、理想評論型、行政事業者批判型でなく、かといって、会議で眠っているような自治会代表、行政の提灯先導しかできない婦人会長ではなく、一緒に愛する町のことを創造的に議論し具体案を語る市民を複数探す
Ⅲ、現場観察
 二車線でのバス優先レーンの通勤時間の車道・歩道状況を1時間観察。また繁華街でのバス方面別情報提示の混乱の現状を観察
Ⅳ、ワークショップ
 運輸局はヒアリングしてバスレーン現行・希望地図を用意する。
 また、方面別統一色・統一番号原案をつくる。繁華街地図のバス停に落とし込む。
この2つの資料をもとに、次回、事業者、基本自治体職員で、バスレーン拡大と遵守方法、バス情報統一に関するワークショップをする。交通情報提示会社担当に来てもらっていても良い。
Ⅴ、状況に応じて工程を決め、市民議論や自治体広報や新聞活用で夏までに雌雄を決する。

政策とは、優先順位である。対面し語り合い、現場状況に従い、仲間作りをしながら優先順位・工程を決定し、事業者・行政マン・市民一緒になって小さな成功体験を共有化していく。状況に応じて、チャンスとみれば一気呵成。
 これって、ユーザーイノベーションやね。

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