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2010年2月 3日 (水)

大阪駅北ヤード:ナレッジキャピタル

大阪駅北・梅田貨物駅跡の広大な空地、大阪最後の一等地の中核、ナレッジキャピタルは、ロボット技術とグリーンテックでいく。そのビジネス手法として大阪型ユーザーイノベーションを開発する必要がある。
 何かあれば一儲けに参加しますよという、外国人や国内企業はいても、誰がするのか、いつから始めるのか、議論していてもはじまらない。
 大阪大学と大阪市が協働して、医療機器と太陽光利用に関する特区を申請し、オープンイノベーションをしかけるしか方法はない。もう待てない。コーディネーションの組織は、大阪大学と大阪市と在阪企業で作るしかない。プロデューサーは、ヘッドハンティングしかない。パブリックなコーディネーション組織なくして、プロデューサーなくして議論しても意味が無い。
 開発コアとして、企業枠を越えた
①医療ロボットベッド・ロボットスーツとユーザーを含めたチーム医療研究
②太陽光発電とリチウム電池・スマートグリッド住宅と低炭素居住研究
大阪大学の
③④⑤ロボット関連、環境関連の研究コアを3つ
⑥24言語研究センター
⑦大阪型ユーザーイノベーションのラボ
合計7つのコアラボを作る。①②は在阪企業のラボに、阪大内外の若い研究者を公募する。③④⑤は学内研究プロジェクトを公募し、選ばれたプロジェクトに国内外の企業をマッチングする。マッチングされたコアラボは、阪大内・アジアの技術者を学生として多言語公募する。特区がとれれば、ビルを建てる前に太陽光発電屋根のプレハブ小屋と研究設備、人材・資金は提供されるだろう。
 すでに時を失している。上海やシンガポールは、とっくに先を行っている。在阪企業もシンガポールで研究開発してしまっている。これからは、中国の新進企業と、新疆・モンゴル・ベトナム・インドネシアなどにセグメントし、技術集積をアピールすることである。公募HPは、英語、中国語、モンゴル語、ベトナム語、インドネシア語など多言語で表示する。
 回復経済とグリーンテック元年の今年こそ、しかけるチャンスだと思う。今しかない。

ユーザーイノベーションには、
1)民俗学型インタビューアプローチ
2)参加型ワークショップアプローチ
3)将来予測できそうなリードユーザーアプローチ
4)co-creation(価値共有・創造)アプローチ
 がある。しかし、
1)は、医師の問診のようなもので、意味が無いようで、にもかかわらずこれからしか始まらない。秘訣は、民俗学者は語らない、じっくり聞く、カウンセリング、問わず語りをしかける。(昨日の国際会議、私はあまり語らず議論の展開を診ていた。そうロボットと北ヤードの話の展開を、都市開発の観点から診断していた。「こりゃ、大変や!」と)
2)楽しそうだが、コーディネーターの「こうでネーと」というフィルターがかかってしまう
3)大阪型は、コミュニティにある合理的な大阪のコミュニケーションを使い、ときに「大阪のおばちゃん」ときに「大阪の企業人」ときに「大阪の若者」などセグメントしてアプローチする。
4)このコーディネーションが1番難しいが有効。上記の①~⑥コアラボにおいて、co-creationのコミュニケーションデザインを描いていくことが重要であろう。

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