春の唄と阪急西宮北口駅商店街
国民歌謡「春の唄」
作詞: 喜志邦三 作曲: 内田元
■ラララ赤い花束 車に積んで
春が来た来た 丘から町へ
すみれ買いましょ あの花売の
かわい瞳に 春の夢
■ラララ青い野菜も 市場について
春が来た来た 村から町へ
朝の買物 あの新妻の
かごにあふれた 春の色
■ラララ鳴けよちろちろ 巣立ちの鳥よ
春が来た来た 森から町へ
姉と妹の あの小鳥屋の
店のさきにも 春の唄
■ラララ空はうららか そよそよ風に
春が来た来た 町から町へ
ビルの窓々 みな開かれて
若いこころに 春が来た
http://www.ne.jp/asahi/sayuri/home/doyobook/doyo00kokumin.htm
http://www.jttk.zaq.ne.jp/babpa300/syouka/harunouta.html
この歌が世に出たのは、昭和12年3月。当時、大阪放送局の人気番組「国民歌謡」でオンエアされた。この「国民歌謡」は他にも「椰子の実」などを生み出した番組。
作詞の喜志邦三は、早稲田の英文学科卒。29歳のときに神戸女学院の教授となった喜志は、翌年30歳に結婚、歌詞の「あの新妻」は貴志のつれあいで、一説には教え子という。
作曲の内田元は、東京は築地生まれ。東京音楽学校卒、東京シンフォニーを主宰していたが、新天地を求めて関西に来たのがこの歌が作曲される1年前。
そして1年後、喜志と内田は、阪急西宮北口駅をはさんだ両側に住む「ご近所」となる。歌にでてくる市場は2人の地元、「北口市場」のこと。同じ地元で、日常的に利用していた市場のにぎやかな様子を描いたという。(以上、引用)http://www.shin-raum.com/monthsong/20014.html
この唄を口ずさむと、新婚時代の甘酸っぱい記憶や、自転車をクルマと表現する、人間的な町の姿が眼に浮かぶ。私は、今、この町に住み、にしきた商店街の顧問をしている。振返ると丘の上に女学院のスパニッシュ校舎が見え、春の川にはセキレイが飛んでくる。3月第一日曜は、ご近所と川掃除である。
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