交通連合の戦術(格安プチレンタカー)
90年代前半までは、確かにクルマは強かった。猫も杓子もクルマだった。今は、若者のクルマ離れ、クルマコストの低減が始まっている。格安プチレンタカーもどんどん拡がっている。自宅からシャトルバスで、いつでも駅に出れ、近くにプチレンタカーがあれば、クルマなんて持つ必要がない。
私の場合、自宅から徒歩6分で阪急西宮北口駅。三宮へ13分、梅田へ2分。特急が毎時10分間隔。豊中市の大学周辺でクルマが必要、夕方大阪市内という場合、ニコニコレンタカーのHPで調べてみると、阪急南方駅近くのJOMOガソリンスタンドに支店がある。9時に電話すると、3時間前の予約ならOKという。そこを曲げて御願いすると、現場と交渉していただいたようで、11時OK。簡単な手続きで、小型車6時間が2100円保険込み。一回りして、新御堂筋から南下、新大阪駅をすぎると南方。ガソリンスタンドでクルマを返却。地下鉄南方駅から淀屋橋駅へ向かう。
高速道路1000円を聞くと、里帰りはクルマを使いたいのは人情。近くのマツダレンタカーが安い。高齢者を乗せるには、クルマは便利。大型車を三日借りて、4万円くらいだったような。ただ、国道沿いのレンタカー屋まで自転車で行かねばならんのが不便。
それでも長距離のクルマはしんどい。先日は家族でJRのこだま指定席往復切符を使った。とても安くて楽。里帰りだけだったらこだま指定席切符と思っていたら、これにも2000/日のレンタカーがついている。
もし、駅や市街地に大型から小型までそろった格安プチレンタカーがあれば、駅に24時間格安の駐車場があれば、カーシェアリングとかパークアンドライドなんて施策にこだわる必要はない。
必要なのは、どんな街にしたいのか。方向を住民とともに決め、人口や高齢化、地形や位置、医療や購買の状況に応じて、適切便利な移動手段を複数手段を用意することである。駅前に無料駐車場を作り、それだけで良いのかいろいろな居住者の意見をいれてビジョンをきめ移動のデザインを描く必要がある。
それなしに、自治体職員が目先にはしり、コミバスだとか、パークアンドライドとかカーシェアとかMMとか、少ない予算で言葉ばかり先行させるからうまくいかない。
個々の地域に最適な移動手段は何か?レンタカーや駐車場も含め、民間活用を視野にデザインを描くのが運輸連合である。これは自治体の中では難しいのかもしれない。
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