私は何のために生きているのか
昨年は論文も少なく、何をしてきたのか年末、考えてみた。
都市の暮らし方を研究してきた私が、1995年、震災で突如、多様な仲間と出あい、現実の都市社会と対峙することになり、皆で支えあう社会構築に関わり、2004年から、人の移動をも含めたまちづくりに関わった。ここ2年はその講演で全国を回った。昨年は、私の小さな経験から考えたことを、国の政策に活かしていただく機会を多数得ることができた。
政権も変わり、みんなでつくる公共、新しい公共が求められており、当面、小さな私が為すべきことのような気がする。
ずいぶん民俗学とは離れ、交誼いただいた仲間には申し訳なく恥ずかしい。個別基礎科学たる民俗学としては。私は過去の人で良い。むしろ、その経験を活かして、技術開発や経済政策とは異なる視点から、多くの優秀な大学院生とともに「新しい公共」を考え、具体的な政策を提言したい。幸い、世の中の価値観も変わり、私の声に耳を傾けてくれる政治家や企業家、官僚も増えてきた。土木工学・経済政策のなかでも、個別研究ではなく、社会のあり方、政策を考えている指導的な研究者に私の試みに対する理解者が増えてきて、何度も驚くことがあった。
今年は、小さな私ができることを、多くの院生とともにじっくり考え実践する年にしてみたい。
大晦日、80になる義父母の墓掃除に従い、同じく80になる実母を訪れる今日、家族や自己の無病に感謝しつつ、ブログを見てくれる人、信頼してくれる人がいる限り、今、できることをやってみようと思う。
元旦の後の暁に
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