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2009年11月

2009年11月30日 (月)

おかげ横丁、おはらい横丁

Img_02601Img_02591Img_02621 内宮前は昔の町並みを再現し大繁盛。小店の出し方方や、レンタル乳母車(バギーではない)が良い。おかげ座で展示している、昔の街道の賑わいにも劣らない。昔は、20年くらいに一度、各地で施行(無料接待)がおこなわれ、ビジターが増えたようだ。Img_02681現代は、施行をどのようにビジネス化するか。

まわりゃんせパスポートを持っていると、餅などを無料でいただける店がある。それなら、「近鉄まわりゃんせ:施行」と大きく書いた旗を出しておく手もあるのではないか。地図だけでは行きにくいし、リピーター向け宣伝になり、雰囲気を盛り上げる。 

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2009年11月29日 (日)

【交通まちコミ30日授業】

11月30日ゲスト松本社長への質問を参考資料 「くるくるバス」『交通工学』 「くるくる」プレゼン

前回は、地域貢献、連携をすることがビジネスモデルになるという美しい話しで、院生のみなさんは関心していましたが、本当にそうか?ウィンウィンというが、ライバル社との確執はないのか、住民の主張にあえて従わない部分もあるのではないかなど、皆でさらにお伺いしたいと思います。

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2009年11月28日 (土)

伊勢志摩まわりゃんせパスポート

大阪・京都・名古屋から松阪・賢島までの往復特急券+エリア内の特急を含めた全列車と遊覧船を含む船乗り放題+30の観光施設無料+レンタカー30%割引・手荷物配送・駅での一時預かり で、9500円。大阪ー賢島特急往復が7540円、テーマパーク:パルケエスパーニャが4800円、鳥羽水族館が2400円だから便利。本来は入場不振のパルケを何とかしようという近鉄の作戦だが、私は松阪・鳥羽の魅力を発見し300円ー無料程度の博物館ばかりまわった。55歳の男にはパルケも水族館も興味はなかったが、少し遊覧船にのり、3度エリア内で特急に乗れば、14000円くらいとなり、充分元はとれる。パスポートで無料だからおかげ座の展示も見ることになった。

高速道路1000円で来て、内宮あかげ横丁の前で渋滞に巻き込まれ、入場料が必要だからと、おかげ座や資料館のすばらしい伊勢参り展示を見ず、鳥羽の町の市民展示も見ず、パルケと遊覧船・水族館で9000円支払う。伊勢志摩を楽しむにはまわりゃんせパスポートしかない!Img_02671

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2009年11月27日 (金)

アートの町鳥羽の魅力発見

Img_0227_2 鳥羽が面白い!真珠島や水族館で有名だが、駅前は通り過ぎることが多い。実は、伊勢と志摩の境に九鬼水軍が築いた城下町(参考:森栗博士論文、黄色は海岸線にあった近鉄線、岩田家裏の家屋廊下には橋欄干模様がつき、国境河川であったことを記す)。Img_02301 漂泊の詩人・伊良子清白(医師)の居宅が保存され、江戸川乱歩の文学館がある。乱歩は、地元の民俗学者であり夢二門下の画家岩田準一から多くのヒントを得ている。驚くべきことは、1970年頃、大規模な埋め立てが行われ、水族館やぶらじる丸、フェリー乗り場などが置かれた。かつては、志摩半島の観光も、鳥羽でバスの乗り換え、商店街(城の堀近く)を通ったようで、町は栄えていた。が、近年は衰退が激しく、城跡にあった小学校も移転。こうしたなか、市民が立ち上がった。小学校跡で海賊展をし、日本丸の実物模擬を展示した。文学館も市民の智恵と労力で運営。鳥羽駅下車すぐ。ぜひ、行くべし。Img_02391 Img_02431

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2009年11月26日 (木)

利用者目線に立てない三重交通

宇治橋架け替えで賑わう伊勢に行った。外宮から内宮行が少ない。「困ったなあ」と独り言を言っていると地元の人が次の「浦田町行」だという。実は終点浦田町こそおはらい横丁入口。プンプンプン!

帰り、五十鈴川駅に行こうとした、また便が少ない。またしても「困ったなあ」と独り言を言うと、地元の婦人が、100mほど北に歩き信号を渡って左に別な便が来るという。「猿田彦神社バス停」で待つと、すぐにバスが来た。

なぜ浦田町を「内宮おかげ横丁入口(for Naiku-Shrine shopping St.)と表示できないのか。なぜ、外国人も含め多くの観光客が来る浦田町バス停に、猿田彦神社バス停の場所・時刻案内ができないのか?同じバス会社なら、利用者目線で改善しないと、「乗って残そうバス路線」とポスター表示すること自体がおこがましい。三重交通は四日市や鈴鹿で市民と一緒にコミバス運営を協働ですすめる真面目な会社。気づいて欲しいなア…。見た人、教えてあげてください。Map  

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2009年11月25日 (水)

本居宣長記念館の説明力

近鉄の特急往復+伊勢・志摩周遊(特急も含め4日間)+遊覧船・遊園地・温泉・博物館など大阪から9500円(特急大阪ー賢島往復7620円)「まわりゃんせ」に、松阪が入っていた影響か、松阪で牛を食べようと降りる人も多い。しかし、松阪では、三井越後屋の祖先地、それに斎宮(皇室の伊勢神宮祭祀者の遺跡)博物館、宣長資料館は見もの。宣長資料館は、学芸員の解説が秀逸、わかりやすい。几帳面さを表す均一な文字、文献・学習から食事リストまで記録魔だったこと、引きこもりで文献を読みあさったこと、理詰めの宣長と、天才肌賀茂真淵との通信教育など、展示を丁寧に案内していただいた。教科書で聞いた宣長をより深く理解するのに有益。鈴の屋もすばらしい。入場料は300円、まわりゃんせで無料だが、解説は2000円以上の値打ち。

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白内障手術

24日、日帰り手術をした。視野が欠けてくる緑内障を抑える点眼薬は効いているが、左眼の白内障が激しい。まぶしい。白濁して見える。ずっと、加齢性緑内障のせいだと思ってきたが、チーム医療勉強会で講演した大阪市の病院で、白内障手術をすすめられた。阪大名誉教授が開発した簡単、安全な手法で、わずか7分。リラックスして受けられ、丁寧に説明して心電計装置をつける。自由に医師に質問できる雰囲気がある。レンズ内の白濁を吸い取るとき「少し重く感じますよ」、「うまくできました」、「軟膏をぬります」といちいち説明してくれる。眼にメスを入れるのであるから、素人は怖がる。逐一の説明が、信頼感を増すことを実感した。ということで、片目では記事を書き辛い。本日、ここまで

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2009年11月21日 (土)

函館まちめぐり

Img_01951 Img_01961 函館の駐車場で、観光案内をしているところをみつけた。昔の水路を示し、橋の由来を説明している。Img_01971_2 Img_0198_2

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2009年11月20日 (金)

函館朝市

Img_0175 Img_0177函館駅では、手作りの駅からマップがあり、分かりやすい。雨の日おすすめの場所が書き込んであり便利。裏には駅周辺図。図を見て農家の野菜市から始まった駅前朝市を歩く。イカ釣りなどをして、買ったものをその場で食べれるようになっているが、昔ながらの朝市もある。ポスターのとおり、商売上手だが、どこか人間味がある。北海道人のおおらかさなのか。松前開発以来関西に近しく、函館には高田屋嘉兵衛以来、神戸縁故の人も多い。全部、ショッピングビルにせず、現状の朝市の広場を残し、周辺の北海道らしい住宅も大切にしてほしい。本州人には、写真のようなのが魅力に映りました。

Img_0184 Img_0181 Img_0179

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2009年11月19日 (木)

函館駅前広場

Img_0187 豪風のなか駅前広場に立って愕然とした。バス乗り場ははるかかなた。市電乗り場はもっと先。クルマ利用とタクシー事業者への配慮、バスと電車の対立への配慮を、そして大きな箱物が地域の活性化だと考え、移動弱者や人間を考慮しなくなるとこうなるのか。木も少なくコンクリートの塊のようで悲しい。青函連絡船で人々の思いのこもった駅の広場がこれで良いのか。私はがっかりした。他の利用者はどう思われますか?Img_02001

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有珠岳火山災害の記憶

2000年の有珠岳噴火の西山火口(国道に突如噴火)と洞爺湖温泉街裏手の旧町営住宅・温泉施設の熱火災流・火山弾被害の後を見学した。住んでおられた方のお気持ちを考えると難しいが、外来者にはわかりやすい。ビジターセンターの説明も良かった。Img_01651 Img_01681

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2009年11月18日 (水)

北海道のワインづくり

ウィンザー城の真下の月浦農園を名ソムリエの案内で訪問した。果実の産地だったので、温暖で霧が少なく、湖風が吹く気候・地味を考慮して1986年に畑を開き、地域にあった品種を探した。1年に1回収穫できるから、14年試行錯誤して、収量を抑え選果し、醸造を始めた2000年、有珠岳噴火があったが、乗り越えた。もっと寒い土地でワインを作り、酸味が強いのが料理に合うと評価されるものもある一方で、酸や糖、他のワインをブレンドして作るところもある。しかし、葡萄は工業原料ではなく、一本の木から一本のワイン、ワイン作りは農業である。その上で、収量の少ない年には、凝縮された果汁がとれ良いワインを研究する。収量の多い年には、果汁を少しづつ分けて加工を加えたもの、加工を急がずねかすものなど、状況に応じて研究できる。Img_01661 Img_01671

無原則にブレンドするでなく、かたくなに手を加えることを拒否するでなく、自然の恵みの状況にあわせて、柔軟に多様なワイン作りを試し続けるところに、考える農業としての月浦ワインがある。ものづくりの生き方を教えられた。

ちなみに、サミットの総理婦人昼食会では、食前酒として月浦の赤ワインが採用された。

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高速道路無料化・暫定税率を再考する

【以下,未発表新聞原稿です。引用は避けてください】

 高速道路無料化と暫定税率廃止の一方で、CO2の25%削減が大きな議論になっている。
  高度成長直前の一九六〇年、旅客移動の95%が公共交通、自動車は5%だった。二〇〇五年、鉄道は28%に減少し、自動車は60%に激増している。自動車は便利で、国の基幹産業である。一方で、自動車は鉄道の9倍のCO2を出す。運輸部門のCO2排出の半分は、不要不急の自家用車である。加えて、毎年6万人の命が交通事故で失われ、道路で町は寸断され騒音・排気に悩まされる。駐車場・路上駐車で景観は破壊される。この自動車の社会的費用を考慮し、欧米ではガソリン税等を、公共交通の投資に振り向けている。
 総務省によれば、一人で外出するのに、それまで自動車で移動していた人々も、70歳ぐらいから自動車を避け、公共交通、タクシーを利用する人が過半となる。コンクリートから人へとは、生まれてから20歳代まで、70歳以上の高齢者を含め、誰でもがストレス無く、安心して移動の自由を保障する政策であって、自動車に乗れる人だけが、無料の高速道路でCO2を撒き散らして走り回り、うどん一杯食べて帰ってくるような消費ではない。
 鳩山首相は施政方針やマニフェストで、人と人とが地球と地域の未来を語り合い、協働して公共を担う社会をめざすと宣言している。CO2削減をどう実現するのか、市民は民生部門で、企業は産業流通部門で知恵を出し協働せねばならない。
 公共交通で通勤できるのに自動車通勤し、近くの郵便局に行くにも自動車を使う過度の自動車依存が、地球温暖化に加担している。わかっちゃいるけど、やめられない。加えて、玄関から目的地まで誰にも会わずに移動できる便利な自動車依存は、徐々に近隣の知人を失い、街角やバス停で挨拶し語り合うコミュニケーションを減らし、コミュ二ティを減退させると米国の研究にある。
 今、求められるのは、自動車を乗り回す消費に投資するのではなく、地球と地域の未来、ともに公共を語り合い、協働して公益を担う人々や地域活動に投資することである。
 暫定税率を廃止した後、その税収1.7兆円は環境交通特別会計として位置づけ、CO225%削減、公共交通維持に使い、うちこれまで交付金・補助金としていた0.9兆円は環境に配分するのか、道路か、公共交通かは、地域の人々の語り合い、協働の活動に任せるべきである。
 むしろ、これを機会に、この財源をもって、地域の交通、地球環境について、ともに語り合い、新たな公共、地球の公益を創造すべきではなかろうか

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2009年11月17日 (火)

ウィンザーホテルから見る洞爺湖

サミットのあったウィンザーホテルに2泊しシェフ・ミッシェルブラスの三ツ星をいただき、なかから温かいソースが流れ出るデザート・クーランなどを食した。私には、このデザート(と料金)以外、物凄いと思えるものは無かった。ただ、地場の野菜の美味しさをうまく活かしているなあとは思った。星があろうがなかろうが、料理って素材選びとその特色を活かした調和だけなんだと思った。洞爺のある北海道南西太平洋岸は、ホタテなど豊かな海と温暖な気候に育まれる野菜で、北海道の湘南と言われ、伊達市には多くの退職者が定住する。その地の利、いや地の理を活かした料理であった。Img_01581

翌朝、洞爺湖の日の出を撮ってみた。外輪山と湖・中ノ島、それにまとわりつく低い雲、月明りの幻想の空が白み、雲の下のわずかな隙から光が差し込む。昔、アイヌの人々がこの日の出を見たら、神を見たのであろうと、山上のホテルの大きな窓から眺めた。

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2009年11月13日 (金)

経営の目標は人を育てること

11日よりサミット会場だった北海道ウィンザーホテル洞爺に滞在。社長と面談の機会を得た。倒産した会員制ホテルを建て直し、サミットを行うまでに育てた人物にお話を伺った。驚いたのは、次の目標は人を育てることだという。ホテル業は人集約型長時間の厳しい勤務。労働単価も気遣いの連続の割には高くできない。それでも、この仕事で生きるプロを育てたいという。

企業の成長は至上命題であるが、何のために成長するのか。近年、経営の効率化のために、任期付雇用が大学でも役所でも常態化している。単に労働コストの削減、弾力化ではないはずだ。任期期間にいかに人を成長させるかが課題ではないか。仕方なしに非正規に雇用し便利使いした挙句、馴れ合いで雇用し続けようとしても、それは難しい。

学生を育てる大学こそは、任期付の人々をも育てねばならない。大事業をなした経営者の話は大変勉強になった。

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2009年11月10日 (火)

【授業:学部演習・震災記憶さるく】

11月20日(金)午前中、小野柄地区福祉センター、炊き出し体験http://www.mapion.co.jp/c/here?S=all&F=mapi0107885091110220236

12:30まち歩き出発(15-30名、住民数名)、12:45新生田川、13:00ポートライナー三宮駅、13:15ー13:30神戸市役所23階、13:40震災慰霊モニュメント・希望の灯ー14:00バス乗車

【課題】参加、一部参加、観察の上で、まち歩きマップを修正すること。

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2009年11月 9日 (月)

長谷寺観音詣で

暖かい秋の休日、朝5時に起きて、TV時事放談を見ながら食事、7時夫婦で長谷寺に向かった。山麓の駅を谷底まで降りると、深い山里に街道と門前町が広がる。わが国観音信仰の発祥・中心とは知っていても、初めて詣でた。山門を入ると延々と続く階段を木造の登廊が覆う。一段一段昇りきると国宝の本堂があり、我が国で最大の木造の仏さま(像高三丈三尺六寸1018.0cm)本尊観音菩薩がまつられている。志納で特別参拝をした。

入り口で僧侶に香と五色の糸結びをつけていただき、観音様の足元に行き、その御足に触れさせていただいた。つれあいは右足、私は左足に頭をつけてすがりつき、子どもたちのことのみを一願すると、涙が出てきた。観音様の周りを巡ると、僧が頭に水を注ぎ結縁灌頂をしてくれる。事後、境内を巡るが、目当ての紅葉など忘れ、五色の糸を結んだまま感動していた。

信仰心などあまりない私でも心を動かされた。長谷の観音様はすごい。

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2009年11月 6日 (金)

レビストロース「はるかなる視線」

構造人類学の祖、現代思想に影響を与えた巨匠:レビストローズが逝った。大学1年生で読んだ「悲しき南回帰線」。その翻訳者で愛弟子:川田順三先生との対話で学んだ贅沢。文化人類学は異文化を研究するだけでなく、外国の、異なる文化を視ることで、はるか遠くからの自画像を視ることでもあるという。世阿弥も「花鏡」で、見物人から見た離見の風姿こそが大切で、自己の視点は我見であって、異なるものだという。今の文化人類学に一番欠けているものではないか。いや、土木工学も文学も我見が多すぎるのではないか。

地域の課題を、外から研究者がおせっかいに出かけて議論する意味は、そこにある。文系の私が土木のことを議論する意味はそこにある。環境のことも経営のことも施策のことも、そして地域のことも、はるかなる視線、離見を心がけたいものである。

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2009年11月 5日 (木)

【授業予告】

11月9日 住民協働と交通まちづくり(資料は10月26日配布分) 教室変更S1-312(図書館前、バス停・本部寄)

11月16日 松本浩之先生(みなと観光バス社長⇒ウィキペディアでくるくるバスを見よ)「ソーシャルインクルージョンとビジネス①」+討論

11月30日 松本先生「ソーシャルインクルージョンとビジネス②」+討論

12月7日 土井勉先生「高速道路無料化を考える①」+討論

12月14日 土井勉先生「高速道路無料化を考える②」+討論

12月20日(日)午後 「徒歩と都市観光」於:中之島センター 

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2009年11月 3日 (火)

住宅用太陽光発電買取制度

2009年11月1日から、太陽光発電買い取りの新制度がスタートした。太陽光発電を設置した家庭などからの余剰電力を、電力会社が買い取ることを義務付けた。これまでも電力会社は自主的に買い取ってきたが、買い取り価格は従来の倍。民主党は全量買取をめざす。当初日本は世界一の太陽光発電国だったが、自民政権が徐々に設置補助を削減し(2005年無し)、現在第6位。全量買取をしているドイツが第1位。

私の場合、2001年新築にあたり、半額補助で減価償却12年でも良いかと設置した。今でも電気料金は半額ほど。直流を家庭用交流にするのでコンディショナーの取替え、パネルの劣化がいわれるが、8年たった現在でも問題なし。京セラさん、ありがとう。

今回の制度によって全家庭負担が30-100円/月、上乗せされる。設置しない人から不満もあるが、地球環境はタダではない。ただ乗りは許されない。今後、全量買取、風力・地熱などすべての再利用可能エネルギーの買取となると、家庭負担だけではやっていけない。

CO2排出抑制として、化石燃料に頼るクルマなどに温暖化防止税導入に財務省も言及しだした。これ以上不要な道路な道路は作らないのだからガソリン税の暫定税率を引き下げるのは当然。一方で、それとは別に温暖化防止税を課するのも当然。「それやったらチャラで、暫定税率廃止と言ったのは公約違反」というほど、国民は損得勘定だけのバカではない。皆で地球を護らねばならないことは、誰でも知っている。

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2009年11月 1日 (日)

会津大内

Img_0094 故宮本常一先生の愛弟子・相沢さんに何度も聞かされた大内に行った。茅葺宿場町の伝統的建造物群保存地区であるが、山の暮らしに感動した。朝もやの中、新聞を配る人、Img_0099 朝一番、ホースではなく長柄杓で水路から水を汲んで「キヨメですから」と撒く人。Img_0118 地元の小さな焼き物に一輪一輪、野草を生ける人、手作りの縫い物を、気に入った人にしか売らないという人、高原野菜の大根や、うちは蜂屋だからと蜂蜜中心に売る人、一人一人の生活に対するこだわりが、この景観を作っている。地元のキノコ名人の平茸を売る人。

元来、木地椀と狩猟・焼畑、明治になって養蚕、専売制度ができて落ち葉をいっぱい入れた畑で葉タバコ。電源開発による文化的生活に憧れ、その後、落ち葉養分の畑を生かして大根、カネゴエを使い出して連作障害が出て、切花栽培、それと出稼ぎで暮らしてきた。それだけに、先祖から受け継いだ資産を生かすべく皆で努力しているのだ。ただ、連休ともなると自動車が押しかけ、村の雰囲気が商店街のようになる。村の価値がそがれ、いつ、誰も振り向かなくなるか、皆、密かに心配している。Img_0079_2 Img_0124

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