足るを知る農業政策
土曜日、学部旧課程開発環境講座の卒論発表会があって、いろいろ教えてもらった。とくに、タイ東北部、貧農地帯の開発に、金融危機などに影響されず、自立的に農村づくりをする「足るを知る農業」を聞いて驚いた。プミポン国王の主導といわれる。日本人の理解とは異なる小乗仏教的な意味かもしれないが、地域づくりの根幹には、ローカルに根付いた思想が重要な意味を持つことに驚く。長浜のまちづくりにおける真宗の報恩(30日記事)と同じ。別の学生は、HIVの予防プログラムでも、伝統的医師と、近代医師とが連携しつつ、前者の啓蒙や事後ケア的な役割、伝統薬の活用などを指摘していた。
こんな素晴らしい講座の趣旨は、人間科学部に引き継いで欲しい。
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