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2009年10月

2009年10月31日 (土)

播磨屋東京霞ヶ関フリーカフェ

わが兵庫県のおかき屋が花のお江戸でフリーカフェを開いたと聞いて、行ってみた。おしゃれな店舗に、おかきとコーヒーのフリー。多くの人で賑わっていた。一人のビジネスマンの横に同席し、少し聞いてみた。Img_00371 Img_00331

Img_00351 以前は、贈答の文字を書いてもピシッと書き、丁寧だった。タダということで人気が出てくると、贈答売り場での店員さんの丁寧さが抜け、店内がガサツになってきた。昼過ぎはいっぱいで、ゆっくりできない。

という。環境理念を大切にする播磨屋にとって、ファンであったお得意様のこの発言は無視できないと思う。

タダはインパクトがある。無限定のもてなしである。が、一方で、タダは人間の価値をおとしめることもある。人間は、己の暮らしと他者への配慮を、節度をもって見つめることが重要で、タダだからこんなものと設定した使い勝手の悪いバスは、結局、税金の無駄遣いになる。タダで高齢者に無料パスを配って莫大な赤字を計上しても、急速な高齢社会のなかで、「利用せにゃ損」と押しかける体力ある人だけが高齢者満員のバスを利用する。タダだから良かろうというのが、すべての高齢者を敬ったことになっているのだろうか。

播磨屋のねらった、おかきと茶による無限定のもてなしが、もし、結果としてコミュニケーションレスに貢献してしまっているとしたら、せっかくの努力が本末転倒ではないかと、同郷の者としては憂えるのである。

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2009年10月30日 (金)

震災体験交流修学旅行(追加)

質問コーナーで子どもが何気なく質問したことに、そこまで聞いてないという長々話をする住民がいる。をどうしたら良いか?
観光ボランティアにも居ますね。ちょっと道を尋ねただけなのに、長々と勉強した成果を喋ろうとする人。
▼住民は急には話せない
▼住民は状況に合わせて話せない
▼住民は聞く人の立ち場にたって話ができない
⇒河原地区の智恵
①事前に班ごとの質問を集め、回答を心積もりしていた
②「○○さんの質問です」というふうに、個々の質問者に答える形だったら、もっとよかった。
③一回答に一答と、話している間に他の人が時間を決めて、3分たったら知らせる。
④回答者3人に対して学生11人だと、休憩があるので楽だった。車座会話は良いが、一人対数人だと、30分すると住民はへとへとになる。
⑤回答者3人は、3班をサイクルした。同じ事を短く何度も話をしていると、だんだん思い出し、どんどん話題が豊富になり、表現がわかりやすくなる。
⑥突然「仮設住宅では」となるので、聞いていて「【市街地では多くの人が家を失ったので、郊外に仮設住宅をつくりましたが、クルマがないので移動できず、】友人もおらず、困っていたら、毎週、淡路から野菜を持ってきてくれる人が居て、助かりました」とか、【 】部分を補足してあげる必要があるでしょうね。

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2009年10月29日 (木)

手紙~親愛なる子どもたちへ~

認知症の親からの手紙という歌がクローズアップされている。歌詞は、「同じ話を繰り返してもその結末をさえぎらずにうなずいて欲しい、せがまれて読んだ絵本の結末はいつも私の心を平和にしてくれた」「あなたの人生の始まりに私がしっかりと付き添ったように、私の人生の終わりに少しだけ付き合って欲しい/あなたが生まれてくれたことで私が受けた多くの喜びと/あなたに対する変わらぬ愛を持って笑顔で答えたい」と続く。

人は、生まれると首がすわり、寝返りをうち、ハイハイをする。立ち上がると奇跡が起きた様に親は喜ぶ。月日は光陰のごとく、老は極み、幼児のように同じ言葉を繰り返し、歩くことさえできなくなり、やがて寝返りがうてなくなる。人は生まれ成長したように、衰退し死んでいく。災害看護学の黒田裕子さんから教えていただいた視点だ。だからこそ、この生を喜んで見守ってくれたように、私たち夫婦はお互いの父母の老いを大切に見守りたいと思う。

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2009年10月28日 (水)

続:協働の合意形成「声に嘘有り、声無きに声有り」

地域公共交通活性化再生総合事業事後調査(H19・1207サンプル・回収率66.2%、H21・1444・80.3%・都道府県41・87.2%)の「とりくむべき課題」として、1-3位にあげた総数(%)は、法定事業をした自治体でみると、平成19年度と平成21年度を比べると、役所内部の人材や理解、情報は何とかなっているが、法定協議会設置自治体が増えるに従い、交通政策を担当する専門部署を置けない自治体が増えている。一方で、いざ法定協議会を開いて地域公共交通を維持しようとすると、当の住民が協力しない当事者意識が無いことに気づき(33.7%)当惑するようである。

とりくむべき課題として、1-3位にあげた総数(%)
課題 H19年 H21年
公共交通専門部署の不在 63 69.9
内部人材の不在 52.3 40.6
内部での連携理解不足 47.6 27.5
情報不足 43.2 34.6
住民協力不足、当事者意識欠如 18.1 33.7

地域公共交通活性化再生課題(H19⇒H21)パワポ

確かに、声の大きな住民がバスを走らせろ!というと、自治体は大慌てで目標設定も持続維持方策も無いままコミバスを走らせ、空バスになったものも少なくない。これは住民協働、住民参加ではない。皆で考え問題意識を共有する住民協働こそが、設置したインフラを持続させ効率化させるのだ。しかし、クルマ依存に慣れ親しんだ住民は、クルマに頼りすぎない暮らしを取り戻すモビリティマネージメントなど交通政策を、「役人もクルマ通勤やめられんじゃないか。いらぬおせっかい。気よく自分の稼ぎでクルマに乗ってるんだからほっておいてくれ。無駄な施策はするな」と言い出す。職員は当惑する。
が、実際には、病院送迎バスが頻繁に走り、駅前に大量の自転車が置かれている。クルマに乗れない声無き声がそこにある。交通計画は、大きな声に振り回されず、現場を歩き回って声無き声に耳をすまし眼線を低くし、地域の持続ある安心とは何かを考える行為である。的確に声無き声をとらえた計画であれば、協働者はすぐに現れる。この33.7%の人には、「書(類)を捨て、街に出よ」(寺山修司)と言いたい。

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2009年10月27日 (火)

協働の合意形成困難事項の解決方法

某急坂地区でのモビリティ確保の努力を聞いた.。坂道通所バスを走らせる施設が一部住民とトラブっていることがネックとなり、地域のモビリティ確保運動が前に進まない。そこで、関連地区を設定し、関連自治会、財産区、PTA、老人会、商店街、学校など全てのステークホルダーが参加する講演会をしたという。この場合、「発起人」は重たいので「協働者」とした。市役所や学校、ネックの施設は、協働者でも辛いだろうから「連携」とした。要は、
①組織を作ることを目的とせず、1階限りの講演会として始動を軽くした
②すべてを参加させるため、参加者の位置・役割を示す用語を選び抜いた
③会場は、市役所が連携として提供。施設や学校へは、連携支援の役割として、市役所職員が訪問し「連携としての参加」を促す。帰り際に、「会場提供はどうでしょうか」と持ちかける。その後、住民の代表が施設、学校を訪れ参加を要請する。(熱心な住民が乗り込んで「会場貸せ!」では困難)

講演会では、協働での交通まちづくりの事例紹介、そのポイントを、
(1)一緒に考える・議論するプラットフォームをつくる。プラットフォームでは、個々の立場を思いやり、創造的に夢を語り現実的に検討し、否定や批難をしない。
(2)講演会の議論を住民がまとめ通信とし、住民が全世帯に配布する。その後、全世帯アンケートをとる。
(3)アンケートは、事業者と相談して具体的な手法(モード)・路線を示して、判断させる。その結果を話し合い、さらに通信で報告する。以後、逐次報告。
(4)開通以後、皆で路線を育てるためプラットフォームを解散せず、新たな自治会役員等を入れるが、開通当初関わった住民は「常任世話人」として残す。
以上の問題提議について皆で意見交換。
「そんなら、今日、集まった協働者と連携パートナーで、プラットフォームにしよう」となるだろう。

これは、バックワード・マッピングというビジネス手法と似ています。それは、
(1)現在の当事者だけでなく参加の可能性のある他の関係者も含めた「交渉マップ」を作成する
(2)それぞれの関係者を参加させることの価値とその難しさを見極める
(3)カギになる関係を突きとめ、最も説得しにくいプレーヤーに的を絞る
(「絶対に失敗しない外堀の埋め方」プレジデントロイター、実践ビジネススクール、2009・9・04、デジタル版)

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2009年10月26日 (月)

【授業:交通まちコミ宿題成果】

Kさんが宿題で、ヘルスデージャパンという医事情報で、メタボ防止モビリティマネージメントを参考を考えてくれた。

世界癌研究基金(WCRF)7,000件のデータ「生活習慣の改善により癌(がん)リスクを大幅に軽減可能(2009.6.11掲載)」
によれば、座り続けることが、最大の運動不足要因……①

米国の健康ガイドラインの「適度な運動」とは、バスの間に合おうとして早足になる程度を30分/日、http://www.healthdayjapan.com:80/index.php?option=com_content&task=view&id=1780&Itemid=37だという……②

①②より、玄関から20歩以内の駐車場から、クルマに座って出かけ、会社の駐車場から200歩以内でデスクに到達する人は、往復30分以上の通勤で30分以上早足になり、立ち続ける人に比べて、健康リスクが大きい。

では、このメタボモビリティマネージメントの結果はどうか。残念ながら、クルマに慣れきった山口市郊外のM地区では、集まった30余人は、環境でも健康でも意識変化させることができなかった。むしろ、持続ある地域のためならクルマ抑制に協力しても良いという結論であった。つまり、困った住民しか交通まちづくりに関心が無く、クルマ依存者は、メタボリスクを示されても動かない。

そこで、本日は、住民協働型の交通を活かしたまちづくりの状況について、話題提供したい。⇒本日授業資料をUP

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2009年10月24日 (土)

【授業:交通まちコミ宿題;回答】

クルマに頼り過ぎないまちづくりを、メタボから説明した授業に対して、宿題で、道路幅員が問題だとの指摘があった。そこで、参考資料をお示しします。

昭和34年頃の別府です。関西汽船の船内で複写しました。驚くべきことは、路面電車上をバスが行き、人々は道を大手を振って歩いています。もう一点、海が埋め立てられていない。高度経済成長以降、私たちは、歩く空間と海を失ったのですね。Img_0782

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2009年10月23日 (金)

小学校修学旅行震災体験交流プログラム

阪神大震災被災市民と一緒に、炊き出しや減災・福祉の体験をしつつ、震災体験を語りあう交流プログラムを神戸まちづくり研究所が新長田で始めて10年弱になる。灘区中央区に拡がったのはここ数年。今日は、灘区河原地区の活動を見守った。

「四日市市立常葉西小学校ようこそ」「震災のときのご支援ありがとう」という横断幕をつくり、バス出迎え。挨拶のあと、川の水での放水訓練・救急救命訓練・震災体験の質問回答交流と写真コーナーを30分づつ体験してもらい、子どもたちの挨拶で終った。消防団のテキパキした動きと、婦人会の手際の良さが印象的だった。数年前、私がプログラムを整理し、私が大声で司会し、私がまち歩きをサポートしたことを思出だした。今回、区長以下、見守っていただいたが、区役所担当のIさんの丁寧な連絡見守りがあってこそ、これほど完璧にできるようになったのだろう。体験談では、「壊れた部屋で通帳などを集めて避難しようとしたとき、命さえあれば良いと、執着心がふっと消えた」という語りが、印象的だった。生の体験談にふれた子どもたちは、出されたお茶を飲むことも無く、聞き入っていた。問題意識の高い学校である。Img_00441 Img_00541 Img_00471_2 Img_00511

制服姿の消防団員が実は町の普通のおじさんおばさんであることに、子どもたちは驚いていた。震災で、神戸の人は自分たちのまちは自分たちで守りたいと考えるようになったと、説明した。

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2009年10月22日 (木)

【交通まちコミ】教室変更通知

U2-214(80人)は辛いので変更。次回、U2-214に集まり、S1-312講義室(18人収容)に移動します。これで、寒くなっても、楽しく、中身のある議論をしましょう。

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【学部開発環境演習第2期】新長田さるくマップづくり(路地サミット)

目標:新長田さるくマップに、鉄人28号、丸五市場アジア店舗、その他観察を付け加える。

調査日:2009年10月25日(日)9時50分、JR新長田駅集合⇒駒が林駅改札10時(全国路地サミットのツアーに参加する。遅刻不可。就活で遅れる奴がおるか?) 午後:新長田から森栗マップで回る

最大の興味:全国路地サミットは、路地の人間コミュニケーション的魅力を考える都市計画家らの会合だと思うが、サミットは新長田の再開発をどう見るのだろうか。知りたいものである。なお、長屋に関する論文が、最新の業績にある。

森栗茂一「長屋の住み方とその評価について」『都市住宅学』第48号、pp100-110、2005年1月、都市住宅学会
森栗茂一
「神戸の地蔵信仰と復興まちづくり─伝承再構築支援の民俗学─」『日本民俗』第243号、2005年7月、日本民俗学会

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2009年10月21日 (水)

くるくるバス5年目の住吉台生活意識調査

私が交通に関わったのは、2004年の住吉台くるくるバス実証事件。都市再生モデルのお手伝いから。その後、本格運行に向けての住民協働コーディネートを無償で引き受け、2005年1月に本格開通した。その後守る会ができ、利用者が増え、補助金無しで、15分ピッチで走っている。さらに、路上駐車を住民の手で追放し、クルマの保有をやめる人が増え、新たに住みだす人や三世代同居が出てきたという。(「くるくるバスがもたらした持続可能なオールドニュータウン」【交通工学技術賞受賞】『交通工学』42巻1号、pp25-35、2007年1月、交通工学研究会)(森栗茂一「交通を活かしたまちづくりと市民参画・協働・ボランタリー起業~住吉台くるくるバス・山口市市民交通計画から㈱神戸まちづくりまで~」都市問題研究、第696号、2008年12月、大阪市都市問題研究会)

しかし、どの程度地域価値が増加したのか、クルマに頼らない持続コミュニティになったのか、明確に知りたい。ということで、地元神戸大学のT先生とアンケート調査をすることになり、昨日、くるくるバスを守る会へ挨拶にお伺い、お願いした。

アンケート原案は生活実態を6年にわたり観察してきた私が作り、T先生と院生が調査したい数値項目も入れこみ、さらに、T先生、バス事業者が大阪大学まで来ていただき意見交換し、修正案を作った。T先生は、修正案を、バス運転手、守る会事務局長に見せ、さらに意見を伺いアンケートを完成させた。何度も書換え、数値処理できるように整理した上で、守る会に配布をお願いに、私と一緒に出席した。

守る会では、常任世話人(当初の実証実験・開通に関わった人々)と世話人(自治会会長、老人会会長)、区役所、バス事業者が意見交換していた。バスを阪神御影駅近くに停めて欲しいとの声があり、主婦が「阪神御影駅前の商業施設に阪急オアシススパーが入ってから超人気」と発言。一同、びっくりしたところで、私が「それではアンケート問15の選択肢には、阪神御影駅近辺とあるのに【阪急オアシス】をいれましょう。ですから、配布をよろしく願います。回収率が重要です。阪神御影を選択する回答が多ければ、バス会社は考えますよね」と、隣のみなと観光バス社長に眼をやる。皆がおもしろそうに見ている。会議後、私は一人一人の世話人のところに行き、ご挨拶をした。昔からの知り合いも大切だが、開通当時の事情を知らない世話人に理解をいただき、アンケートに協力したもらうことはもっと大切だ。

小さなコミュニティのアンケートは、調査者が一定の思いで配布して回収しても成果が難しい。文系の研究者、工学の研究者、バス事業者が忌憚無く意見交換し、住民やバス運転手の声を組み込み、さらにはステークホルダープラットフォーム(守る会)で議論し、その議論の流れを機敏にアンケートに盛り込み、その意義を守る会の皆様と共有して実施することになった。住民協働型アンケートとはこのように地域議論に作動し、練り上げられるからこそ、より暮らし実感にそった成果が期待されるのである。T先生、なかなか頑張っている。衆生のなかに仏を見つける菩薩業をしているのだ。土木屋として一皮向けるかもしれないなあと、思っている。


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2009年10月20日 (火)

【交通まちコミ】10月19日宿題

クルマは便利ですが、環境負荷、事故による生命危険、健康阻害、お金出費、コミュニケーション阻害の課題があることを確認し、とくにメタボと環境負荷を中心としたモビリティ・マネージメントについて、意見交換しました。その上で、

社会実情記録データー図録
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2242.html
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/2240.html
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/6370.html
など、または他の資料を参照し、便利なクルマを控えるような説得力あるデータを探して、次回までにメールください。なければ、または忙しくて難しければダメやったとメールください。コミュニケーションのプロセス重視の授業ですから・・・。 みなさんのネタで、次回議論します。

11月、みなと観光バス松本社長、12月には神戸国際大学土井先生のゲスト話題提供をいただきます。乞うご期待。

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2009年10月17日 (土)

10月19日【交通まちコミ授業』

クルマに頼りがちの住民を前に、自治体交通計画担当は、せっかく走らせたコミバスがガラガラ、コミタクが認知されず、途惑う様子が、国の評価委員会に出てわかった。

山口市周辺住宅地で「かしこいクルマの使い方」講演を、アンケート方式で行った。JR駅やバス幹線上地区で行った。ところが、集まった自治会などのリーダー(33サンプル)は82%がクルマ依存で、前提なしの質問では環境の為にときには公共交通をと「形式的」にはいうが、事後のデータを示した設問では、環境のためではなく、持続ある地域のために協力したいが71%となっている。前提無しの質問で、高齢者・高校生のために交通計画を行政がせよというお役所任せ依存型の住民は、持続安心地域のため可能な限りクルマを控えたい者が6~7割であった。クルマ依存の地方都市の住民を、環境などの正論で行動変容させる、コミバス・コミタク運行に協働させることは極めて難しい。しかし、持続安心地域のためなら、行動変容の可能性があり、この点から山口市は協働を入口として交通まちづくりをすすめた。

同意結論を地域愛にもっていき、環境を絶対協力根拠に置き、個人的メタボ不安で横から揺さぶらねば、人はクルマ依存を変えない。「メタボMM」 授業資料10月19日を見ておいてください。

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2009年10月16日 (金)

上関

瀬戸内海の最西の関門、赤間ヶ関が「下の関」なら、柳井市から突き出た半島突端に上関がある。バス(11-13本/日)で60分、柳井港から、室津(半島側)、上関など長島をめぐり祝島。

狭い海峡は、今でも中小貨物船がひっきりなしに通過する(右が室津、左が島の上関)。鳩子てんぷらというのがあり、魚すり身のたんぷらを食べる。昔、NHKの朝ドラで斎藤こづえが、鳩子の海を撮影前に、いつも食べていたという。長嶋の先、祝島の目の前に原子力発電所が計画され議論に。海で生きる祝島の人々は納得できないらしい。海が幹線だったときは、藩の番所があり勤皇の志士も泊まったようだが、今では厳しい。原発はこうした町の議論を二分している。Img_0020

次回は、祝島に船で訪れたい。

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2009年10月15日 (木)

保津川下りと嵐電

大阪のなにわクルーズが人気。1500円で、道頓堀から横堀川、大阪ドームから中之島・中央公会堂が見れる。JR駅で前売りが買えるというので求めたが売り切れ。人気らしい。

10月10日は結婚記念日なので、クルーズと言い出した限りは、船に乗らねば背信行為になる。仕方なく、3900円で少し高いが、保津川下りに決めた。駅で嵯峨野トロッコ鉄道600円指定券を求め、阪急・嵐電一日切符1300円を求め、阪急西院駅から嵐電に乗り換え、JR嵯峨駅へ。すでに午前中は満員で、立ち席券も出している。トロッコ亀岡からバス連絡で乗船場へ。

船頭は、コミュニケーション上手。「(歴史を説明して)何でも見てきたみたいに知ってるやろ。(角倉了以以来)400年やってますから」「そこに蜂の巣があったが、この前の洪水で流れた。昔は、雨の多い年は巣を高い所に作るとお爺さんから聞いた。最近の蜂はダムを知りよらへん」「紅葉の頃は最高やと思いましゃろ。寒いでっせ~。でも、夕方、鹿が鳴くんですよ。新緑の頃が綺麗。最盛期は、7時くらいから、お客さんが来たら動く。遅く来ると団体が先に抜かすので、乗る頃にはブスッとしてはります」など、会話が楽しい。人力のみで16km、流石、伝統のコミュニケーション。3900円の値打ちはある。

事後、人がごったがえす嵐山を避け、嵐電で車折神社、御室仁和寺から吉田兼好の双ヶ岡を見て、帰宅。Img_0028

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2009年10月14日 (水)

ガバナンス、ポートランド、北九州

『分権型社会を拓く自治体の試みとNPOの多様な挑戦』第6号、龍谷大学NPO・地方行政コース。

(野崎隆一「これからの地域社会」:神戸まち研)プランニングではなくプロセスデザインの時代へ:p28。元気な年寄りが頑張る「ゴミと防犯だけの地域活動」では未来がない、主体がない。これからのどんな地域にしたいかを考えねばいけない:p29

(スティーブ・ジョンソン「市民参画と持続可能なコミュニティの発展」)通勤の1/4が自転車通勤(州では自動車特定財源の1%で自転車道を整備した。ガソリンや自動車は地域外収入になるが、自転車によって浮いたお金は、地域消費になる(グリーン配当):p64。私は、地域のグリーン配当に協賛して企業が太陽光発電をしたら、協働型配当だなあと思うのです。さらに、市街地内農地。こうした環境の良い町には、ヤングクリエーターが集まり、ソフト産業の基礎となる:pp67-68。

(櫃本礼二「持続可能な社会の創造に向けて」)PCB分解など環境産業の立地:pp99-100:と民際連携での技術支援:p91-92、環境首都を目標、埋め立て処分に法定外目的税1000をかけて、市民参加をうながす:p93-95。

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2009年10月12日 (月)

定年と寿命

近世武士の隠居は40歳といわれる。当時は飢饉や子ども死が多く、平均成人寿命を推定することは難しいが50は越えないだろう。1930年に鉄道省が高給高齢者1万人を整理したとき平均寿命が45歳。1933年、内務省調査によれば、定年制度ありが40%、うち50歳60%、55歳30%、定年の平均が51.8歳。平均寿命が48歳。第二次産業革命と都市化のなかで、寿命が延び、定年制度を検討していたことが伺える。

1947年、初めて平均寿命が50歳を越え、1950年戦後復興の中で労働力が不足し、大部分の大企業が55歳定年となった。1954年、厚生年金受給が60歳とされた。2003年、改正高齢者雇用安定法により、年金支給年齢は引き上げられたが、定年延長は、努力目標、個別対応となった。

上は霞ヶ関天下り問題、下は公務員の二次勤め先:□□人材センターから、大企業の出先出向も含め、高齢化にともなう、働き場探しで、財源がないなか、特定の人が分捕りすぎだから問題となっている。

大切なことは、民間も含めて少ないながらも公平に分け与える年金制度とともに、お金だけでなく、己がどんな役割ができるのか、何を生きがいとするのかではないか。定年におびえる閑があれば、今、自分がせねばならぬことを、しっかりやりたいものである。

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2009年10月11日 (日)

オレンジカフェ「真言密教と土木工学」

急な事情により、阪大豊中学舎:オレンジカフェで、密教の両部曼荼羅と土木工学に関する議論をすることになりました。広報が不充分ですが、多くの文系、理系の学部、院生、教員職員、学外者の参加、熱い議論を求めます。ぜひとも、お出ましください。

内容:真言密教の両部曼荼羅の意味を、現代土木研究に活かす議論。その議論をもとに、宗教の本質に迫る文化研究からのアプローチ議論。{過日、なにわ橋カフェでは深くまで追求できなかったので]

2009年10月14日(水曜日)18:30~20:30

於:阪大豊中基礎工学部I棟1階オレンジショップFa08e1c803d8b17d8bf16fd0448a51e4

ゲスト:秋山孝正(関西大学工学部教授)

声援(出演なし):藤井聡(京都大学工学研究科教授)

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2009年10月10日 (土)

中井精一他編『大阪のことば地図』

首都圏はアメリカ合衆国。いろいろな地域差・言語差を、都市>田舎で差別することで単一文化「東京よ永遠なれ」で「いず鎌倉」ならぬ「土日いざ、原宿」でまとまる。テネシー(茨城)訛り、テキサス(千葉)訛りはあっても…

これに対して簡裁はラテンだと、この本を読んで思った。リズボーン(神戸)人は、ミラノ(京都)の言葉は雅で近寄りがたく、電車で20数分のマドリッド(大阪)の言葉は知っているつもりで、知らない。マドリッド南のカタローニャ(南大阪)の田舎で、会話の最後に「~してオミ」と言われ、帰りの南海電車で、「オミ」が響いた大学1年のときの民俗調査の衝撃・意味を思い出した。また、初めて大阪の大学で勉強し始めて、「神戸の人は、~しとう、と、鶏みたいに煩い」と言われて驚いたことがある。

しかも、同じ豊中市のなかに、近世的町場、近代住宅地、高度経済成長期のスプロール地域、70年代以降のニュータウン、それに旧村落部という、5民俗社会があり、異なる方言を使っている。民族モザイクと時間重層モザイクが重なる、いくつもの無限相違の関西人を、関西人自らが発見するのに、興味深い本である。

まあ、関西以外の人には、何のこっちゃわからんのかもしれませんが、関西はいろいろなんやで、ということ。

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2009年10月 9日 (金)

お多福:湯田温泉

山口市宮野でヒアリング・講演、上関・柳井視察の後、広島で中国運輸局の皆さんと出会い、最終新幹線で帰宅。定宿は、湯田温泉のお多福。1泊1食で4千円税込、朝食ふぐさし付。丁寧な対応で、日本旅館の本髄を残す。山口線に乗ったら、フランス人とどこだかわからない調子のよい夫婦(後でオランダ人とわかる)が、日本旅行の情報交換。どう考えても、後者はバッグパッカー、宿は考えていない。そこで、私も湯田温泉で下車し、お多福に連れて行き、荷物を置かせて、バスで大内地区(町家が多い)で下車させ、瑠璃光寺に行くようにすすめた。私は、市役所でヒアリング。

日本には、清潔で丁寧なサービスの旅館文化があった。駅前旅館も今はどの程度残っているか。寅さん映画に出てくるような旅館文化を、国際観光の資源として、情報提供できないものか。まずは、ご関心のある向きは、山口湯田温泉、お多福にお泊りください。

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2009年10月 6日 (火)

大阪ガスエネルギー研CELvol.90

研究所のアンケート分析をもとに「現代生活者の住まい・生活観2009-持続可能性と生活満足」との特集を組む。が、満足を求めることと「幸福」とは異なるのではないか。足るを知る(4日記事)なかでの持続と幸福を考えると、違和感をもった。巻頭論文は「持続可能性と幸福感」であり満足感ではない。

座談会は植田和弘(京都大学:環境経済)を迎え「これからの時代の生活満足と社会の持続性」として座談。単なるCO2削減ではなく、社会の持続のためには、social inclusion排除される人を作らない社会が重要。もっというと、cultural Sustainability がもっとも大切で、そのために環境や経済や社会環境がある。地域の歴史、特性を活かすという意味と、低炭素型の社会の幸福のあり方を開発していくという文明再生による持続性が重要なのであろう。

持続可能性の3原則(経済学ハーマン・ディリー)、2度以上上げない、再生可能資源は再生可能な範囲内で使う。再生不能資源を使ったなら再生可能資源で補う。ということで、省エネと自然エネルギー開発が両輪となる。さらに、エネルギー効率化が必要。

莫大なCO2や放射能物質を出して大規模発電100をしても、60は大気、海へ。5が送電・変電損失。熱用途が24で、電力そのまま使えるのは11。同じものを、天然ガスコージェネレーションの地域発電をすれば、44ですむ。うち、熱損失が9、24が熱用途。結果、11と同じだけ電気を得られる。

次に生活での省エネ実践をみると、よく実践しているのは、水を流しっぱなし禁止、残り湯利用、電気ポットつけっぱなし禁止、TVこまめに消すなどが40%を越えるが、自家用車の利用は避け自転車や公共交通を使うは、17.4%と断然困難であった。再生不能資源を大量に排出するクルマを如何に抑制するかが、民生部門省エネの鍵。つまり、クルマに頼り過ぎず、太陽光発電をし、家庭内コジェネレーション発電をする文明生活如何に一般化するかが重要な課題なのである(大阪ガス提供?)。

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2009年10月 4日 (日)

足るを知る農業政策

土曜日、学部旧課程開発環境講座の卒論発表会があって、いろいろ教えてもらった。とくに、タイ東北部、貧農地帯の開発に、金融危機などに影響されず、自立的に農村づくりをする「足るを知る農業」を聞いて驚いた。プミポン国王の主導といわれる。日本人の理解とは異なる小乗仏教的な意味かもしれないが、地域づくりの根幹には、ローカルに根付いた思想が重要な意味を持つことに驚く。長浜のまちづくりにおける真宗の報恩(30日記事)と同じ。別の学生は、HIVの予防プログラムでも、伝統的医師と、近代医師とが連携しつつ、前者の啓蒙や事後ケア的な役割、伝統薬の活用などを指摘していた。

こんな素晴らしい講座の趣旨は、人間科学部に引き継いで欲しい。

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