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2009年10月 6日 (火)

大阪ガスエネルギー研CELvol.90

研究所のアンケート分析をもとに「現代生活者の住まい・生活観2009-持続可能性と生活満足」との特集を組む。が、満足を求めることと「幸福」とは異なるのではないか。足るを知る(4日記事)なかでの持続と幸福を考えると、違和感をもった。巻頭論文は「持続可能性と幸福感」であり満足感ではない。

座談会は植田和弘(京都大学:環境経済)を迎え「これからの時代の生活満足と社会の持続性」として座談。単なるCO2削減ではなく、社会の持続のためには、social inclusion排除される人を作らない社会が重要。もっというと、cultural Sustainability がもっとも大切で、そのために環境や経済や社会環境がある。地域の歴史、特性を活かすという意味と、低炭素型の社会の幸福のあり方を開発していくという文明再生による持続性が重要なのであろう。

持続可能性の3原則(経済学ハーマン・ディリー)、2度以上上げない、再生可能資源は再生可能な範囲内で使う。再生不能資源を使ったなら再生可能資源で補う。ということで、省エネと自然エネルギー開発が両輪となる。さらに、エネルギー効率化が必要。

莫大なCO2や放射能物質を出して大規模発電100をしても、60は大気、海へ。5が送電・変電損失。熱用途が24で、電力そのまま使えるのは11。同じものを、天然ガスコージェネレーションの地域発電をすれば、44ですむ。うち、熱損失が9、24が熱用途。結果、11と同じだけ電気を得られる。

次に生活での省エネ実践をみると、よく実践しているのは、水を流しっぱなし禁止、残り湯利用、電気ポットつけっぱなし禁止、TVこまめに消すなどが40%を越えるが、自家用車の利用は避け自転車や公共交通を使うは、17.4%と断然困難であった。再生不能資源を大量に排出するクルマを如何に抑制するかが、民生部門省エネの鍵。つまり、クルマに頼り過ぎず、太陽光発電をし、家庭内コジェネレーション発電をする文明生活如何に一般化するかが重要な課題なのである(大阪ガス提供?)。

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