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2009年9月11日 (金)

民俗学会と土木文化カフェ

私の博士論文は、『河原町の歴史と都市民俗学』、正真正銘の民俗学。最近、日本民俗学会談話会で「高度経済成長以後における民俗学って何ですか?」というパネルをし、博物館や自治体史編纂、文化財行政、自分誌などにおける民俗学活用を議論するようだ。(私も池田市史編纂委員長)しかし、人々が経済や文化を所有しており、それをミクロ、マクロに分析する研究方法に限界がある。経済や文化の融合のなかで、人々は活かされており、その暮らしを包括的に、内部者外部者のコミュニケーションから見るのが「さるくの哲学」。環境や交通、さらには減災対策といった外部経済の内部化も、生活経済の地域マネージメントとして練り上げる必要がある。個別経済というモノだけに対処しようとするから、文化や環境を見落とす。本来、生活世界から包括的に政策を示す可能性のある民俗学が、個別の文化財しか見ないとしたら、残念。災害の伝承を示した「長崎さるく」「新長田さるく」(9月6-9日)や、住民協働による環境政策。「世のため人のため」(柳田國男)、私は民俗を活用するが、民俗学研究者は学会内部で思考で留まっている。この記事も視野に入らないとしたら、バカの壁?

物事には、人、時、地の利が必要(11日)。民俗文化財の趣味的に内部議論しているから、民俗学という地の利を自覚できない。時代は、最先端の土木研究者と民俗学が語るところまで来ている。以下の試みに、文科系の学生・研究者の参加を期待する。今、人が求められている。

土木文化カフェ(その1)「空海の密教から、生活者視点の技術計画を再検討する」
日時 9月19日[土] 16:00-18:00
定員 30名(事前申込制)
土木工学は正義を目的とするが、技術の先行により市民目線から離れることも少なくない。空海は古代宗教者であり、かつ土木博士である。空海の曼荼羅思想から、土木計画の本来あるべき方向を議論したい。
ゲスト 秋山孝正(関西大学教授)
     藤井聡(京都大学教授)
カフェマスター 森栗茂一(大阪大学CSCD教授)
[申込方法]kurimori2007@maia.eonet.ne.jpに件名「土木文化カフェ」でメール送付

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