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2009年9月10日 (木)

災害の記憶と伝承:長崎さるくに学ぶ⑥

長崎さるくのマップに学んだ「新長田さるく」を、大阪大学大学院共通科目のゲストとして実施した。薬学、朝鮮語、建築、理学、社会学の多彩な専攻から集まった学生を案内した。予定120分だったが、200分になってしまった。久しぶりに歩き、見て、聞いいてみると、発見が多かった。

①鉄人28号の実物大モニュメントの防災公園設置については、地元でも異論は多かったが、外から来る人が「鉄人の手を突き出している姿に、震災に負けない意気込みを感じた」というので、大切にしたいと語る。
②丸五市場はアジア屋台や食堂が入り賑わっていた。空き店舗に三国志の石造を置くという。補助金がついて期間限定だが、これもありか。
③地元が、阪神高速工事用地を借り受け、運用してきた真陽ガーデンは、あっけなく高速ジャンクションの工事現場に変わっていた。
④震災時、墨田区向島の防災まちづくりから緊急物資として送られた天水尊は、同じ場所で発見できず。真野まちづくりの元会長の材木屋の角にあったのだが、建売住宅に変わっていた。
⑤真野ふれあい住宅は、外装に取り付けられた木板が古くなり取り外されていた。共有リビングも共益費が必要なのであまり使われていないようだ。当初、コレクティブの練習を受けた入居者の表札も変化した。被災当時の皆さんの声が耳の底に残る。ショック。
⑥本町筋のビッグハートは、震災のときに、見ず知らずの人から「10年後来るからね」といって義捐金を渡され感激し、他にも全国から絵手紙をもらったことから始まった。毎年10月には、相変わらず家具屋さんが作った枠に、小さなハート型風船をみんなでつけている。商店街に座り込み皆で作業するとき、「毎年、大変やなあ」という声があったとき、「みんなで力を合わす一年に1回の作業。風船も膨らませんようでは、希望も膨らまん」と一喝する声が飛んだという。 

 ①と②は、都市計画局か産業局か、国費か県費か市費かの仕分けは別として、公費の使い方として、ハコモノでない点、都市計画区域外も含めた活動である点、公金jの使い方として評価できる。とくに丸五のアジア屋台は、市場のもとあった雰囲気を活かした活動で感激した。震災直後、アジアタウン推進協議会などの市民活動が入り込みイベントをしたことがあったが、そうした努力が、断絶しながら通奏として地元に受継がれている点、素晴らしい。⑧のビッグハートも、いろいろありながら自前で継続している点が素晴らしい。丸五のイベントも補助がなくなっても継続できるようすることが課題。このブログを見た人はぜひ行ってほしい。火曜休み。9月18日(金)は18-22時、ナイト屋台。次は10月16日。

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