高速無料化とガソリン税暫定税率撤廃
高速無料化とガソリン税暫定税率撤廃は、民主党のマニフェストにあり、選挙期間中であるから、事実だけを伝えたい。
要は、道路公団(道路会社)とファミリー企業(天下り先)、それに道路特定財源を切って、官僚依存の政治を断ち切ろうという。しかし、今回の土日お盆高速1000円で、フェリー会社が廃業寸前、JRもお盆は8%旅客減と発表がありました。環境負荷も心配です。
公共交通なんか使わない、クルマを使いやすいようにしてほしいというのが、大衆の声(衆愚とはいいませんが)なのかもしれませんが、クルマ中心で失うのは、公共交通だけではなく、実は徒歩なのです。
歩かなくなると、メタボ(生活習慣病)になり、糖尿病や心臓疾患、脳梗塞を引き起こすのですが、メタボの原因は、食生活、運動不足、ストレスとあって複合的であり、体質による個人差もあり、説得的なデータを発見できません。
実は、歩かなくなるともう一つ失うものがあります。それは、出会いのあいさつ、コミュニケーション、さらには地域や近隣への愛着心だという研究があります(鈴木春菜さん[京都大学大学院生])。
もちろん、民主党と社民党の幹事長合意では、環境や公共交通維持に関する合意もあります。今は争点とはなっていませんが、政権がどうあれ、環境や公共交通維持、とくに徒歩の確保は、クルマ依存の大衆社会だからこそ、次の政権後半では大きな社会課題になると思われます。
| 固定リンク
「交通を活かしたまちづくり」カテゴリの記事
- ストック効果と社会的共通資本に対するコモンセンス(2016.11.08)
- 宮本常一、酒と歩み寄り、篤農家、そしてバラバラに出稼ぎ(2016.09.20)
- 蟲明先生にお話を伺う(解釈意訳)(2016.08.09)
- 住民主体と民間主導 蟲明眞一郎(2016.08.07)
- 住民主体のまちづくり 蟲明眞一郎(2016.08.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント