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2009年8月17日 (月)

密教と土木計画⑤

金剛界曼荼羅の9象限は同じことを形を変えて表現している。最後の4つは根本四会という。最上の成身会では、中心に五智如来を置く。

中心の大日如来は法界体性智=法界の実在性そのものの智恵・普遍性と絶対性を持つ一切智である。

には阿閦如来(アシュクニョライ)で、大円鏡智=法界体性智をすべて映し出す調伏・力を持つ。閦=怒りを克服した者。

には宝生如来が位置し財宝幸福をつかさどる。平等性智=多様性の根底にある分け隔てなく共通性を見出す、力を有する。

西には阿弥陀如来が位置し、妙観察智=共通性のなかにある差異、部分を観察する力 を有する。

には不空成就如来(釈迦如来)が位置し、成所作智=実践智・経験智。

供養会は実践を示し、四波羅密として、

・阿閦の示す金剛薩埵の最上供養は、菩提心をおこす

・宝生の示す金剛宝の最上供養は、心の宝珠:人格を形成する

・無量寿の示す金剛法の最上供養は、人間関係の真のあり方(法)を示す

・不空成就の示す金剛業の最上供養は、人格の向上と社会浄化に励み大日に奉仕(羯磨会)

がある。

 完成形でも実践形でも、技術智は、感情を押さえてすべての情報を照らし合わせ、データー間の共通項をみつけ、個別地域の差異を発見し、実験や現場実践の成果を活かしすことから、土木計画は成り立つ。

 有力者の情に惑わされず、高齢化率・自動車保有率・PT調査結果・介護保険/通院動向・所得階層等を総合的に検討し、異なる階層間の共通関心事項を見つけ、地域特有のニーズとビジョンを明示し、実証実験から学び、適切な交通計画をつくることである。

 いえ、どっかのコミバスの悪口じゃ無いんですが・・・。

 

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