高齢者免許返納制度のコツ
高齢ドライバーがひきおこす交通事故を減らすため、自治体・警察は運転免許証の自主返納を推進・支援する制度を導入している。バスやタクシーの利用券や割引制度が受けられる制度だが、実施後は返納者が急増。鹿沼市では昨年4月から、免許証を自主返納した65歳以上の高齢者に、市民バス「リーバス」の利用券1100円分(100円券11枚つづり)を交付している。導入のきっかけは事故防止とバスの利用促進。市は運行会社に補助金を出しているが、乗客数が減少していた。これまで市民の返納者は1年間で10〜20人ほどだったが、制度導入後は急増し、昨年度の返納制度利用者は43人。市民活動支援課は「このままのペースでいけば、今年度は3倍ほどの利用者になる」と話す。小山市も、警察署などで交付を受けられる「運転経歴証明書」での照会などにより、コミュニティーバスの1年間の定期乗車券を支給する。さらに、県タクシー協会(宇都宮市)は今月1日から、高齢者に限らず自主返納者が「運転経歴証明書」を提示すれば運賃を1割引く。同協会は「年々タクシーの利用者は減っている。利用客の拡大のためぜひ活用していただきたい」とした。県警交通企画課は「返納の促進は事故防止の一環で、免許を取り上げるものではない。事故で困るのは本人だけではない。危ないと思ったら家族の方からも返納を促してほしい」と話している。 【出典:産経新聞】福祉の杜4月19日
栃木県の取組みは素晴らしい。栃木のタクシー会社は高い志、長期的視点で商売上手。
障害者(右半身不随)は、そのため車を改造し、練習もし何とか生活しているが、バス路線が減少・廃止の現状、あったとしても乗り場までの問題、今のまま(タクシーの障害割引)では十分とはいえない。だから、高齢者も単なる免許取り上げではなく、乗り合いタクシー「あずみん」の運行をしている安曇野市のように、電話をすれば自宅まで迎えに来てくれる(料金300円) ことが必要。この制度があって、安心して運転免許返納者が増えている。 href="http://blog.goo.ne.jp/yoshi13711/e/9979c4064b677dd29d1b3d7f5177435e">(8月25日いたこわ漫遊喜)。下関市豊北町粟野地区(人口1085人で高齢化率43・1%)。山間部を含め10の集落が点在。路線バスはなく、病院やスーパーがある隣の地区には粟野地区の中心部から片道約10キロ。タクシーで2000円前後かかる。「負担の軽減を」と市の補助金を基に粟野地区振興協議会が今年3月から「乗り合いタクシー」制度を始めた。事前に予約すれば、同地区在住者ならば誰でも利用でき、地区内なら300円、隣接地区までなら500円を払えば自由に乗降可能。吉永シズエさん(85)は「安くて便利。外出の機会も増えた」と重宝する。【出典:毎日新聞】いたこわ漫遊喜8月25日
栃木のタクシー会社は自主的に1割引することで、お客を増やそうとしている。山口県では、タクシー会社は「厳しい経営なのにできない」という。仕方ないので粟野のような取組みとなるのであろう。高速道路無料化だけではなく、本当に困っている過疎地、高齢者・障害者、事業者・地域・自治体の血のにじむような取組みを的確に支援する国の役割が大切ではないか。ネッ、民主党環境部会のF代議士、I代議士。祝当選、期待しております。
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