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2009年7月22日 (水)

密教と土木計画①

弘法大師空海は、単なる密教の紹介者だけではなく、その伝説から池作り、水脈開発、水銀など鉱床開発などの工学知識を移入したともいわれる。アーチ型ダムの日本一の満濃池や、修行した大龍寺にある若杉辰砂鉱床遺跡は、その証明。最古の工学博士である。空海が移入した大日経は、三句の法門といい、「菩提心を因とし、大悲を根とし、方便(実践)を究竟(くきょう)とす」という。現代土木工学も菩提心(悟りを求める心)はあるか、大悲(慈悲の心)はあるかが問われる。方便(実践利)だけではだめなのだ。己の利は、世のため人のため(他)への行にならなければいけない。これは大乗仏教のいう利他行である。つまるところ、土木工学は正義の実践であり、密教に学ぶこと多し。

空海は密教の教えを両部曼荼羅(胎蔵部曼荼羅、金剛界曼荼羅)として図解している。

胎蔵部 理法身 実相 阿(あ) 平等 蓮華 地水火風空 衆生 東(向太陽)
(真理)
金剛界 智法身 理想   (ばん) 差別 月輪 西
(本性を見抜く) (曼荼羅に合一)

生活世界の真理を極める衆生生活に入り込み(合一)し、技術世界(金剛)の智を極めねばならない。工学はそんな仏性を持たねばならない。

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