有馬を歩く
大型ホテルが並び、狭い道に観光バスやクルマが押しかける有馬も、昔は1箇所の自然噴出(今の金泉:立寄り湯)しか温泉はなく、昔からの12坊などからこの外湯に入った。古い街並みの佃煮屋などの三階建ての商店の上は、小宿という自炊湯治であったという。
考えてみれば、六甲の裏の山の間の小さな温泉場に、山坂越えて道路ができ、山を削ってホテルを立ててきたのだから、休日の有馬のクルマ渋滞は当然。フーラムでは有馬には、代表的な景観がないという指摘があったが、皮肉なことに私は、有馬といえば渋滞の記憶。有馬は行ってみたい温泉で高い位置にありながら、行ってがっかりした温泉にランクされるのはこのたりであろう。
基調講演やフォーラムでは、湯治に戻れと指摘されたが、湯治は3巡り(21日間)でないと効果はない。時間的にも経済的にも難しい。旅館側も、バスで団体客を大きなホテルに入れ、一泊二食付数万円というビジネスモデルを、もう少し多様化せねばならない。
路線バスや電車で来る日帰りまち歩き客が、秀吉ゆかりの寺や泉源、狭い街並みを歩き、温泉に入って帰っている。まちあるきガイドや、玩具博物館などもでき、歩いて楽しめるようになった。もし関西に行くなら、神戸・大阪・宝塚に1時間程度の有馬に泊まり、まちをぶらつくのも楽しい。
▼三宮ー有馬温泉バス時刻検索(後日乗り場インフォリンク)
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