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2009年4月10日 (金)

本邦初、説教香具師、大学に現る

昨日、陽気に誘われ、不用本を学生に配布した。豊中学舎の中央通、ござをひろげて本を置き始め、「古本無料」と「CSCD森栗茂一」の看板を台車に貼る。たちまち人だかり。自己紹介とどんな研究変遷をしてきて不用本が出たのかを書いたチラシを一人一人に配る。拍子木を打ってさらに人を集め、十数人になった頃、CSCDの説明、研究変遷の説明、そして、「チベット放浪記セットはどうだ」「ルイスフロイス日本史はどうだ」とやる。

学部生が多いが、広く学ぶことの意味や、民俗学院生だが将来が不安という学生、なぜこんなことをするのかと訊いてくる理系学生に丁寧に説明する。「本は所有することに意味があるのではなく、使ってこそ意味がある。モノを人とシェアし、こうしてコミュニケーションするなかで、勉強しようという学生も出てくる。桜花の下はもうひとつの教室だ。街に連れて行き考えることも授業。こうしてキミと今話し込んでいること、これって授業以上にすごい教育やと思わん?」「文系にも意味はある。自分一人くらいは食べていける。そのくらいの器量がなきゃ。その場その場で自分の活かし方はある。私みたいに、民俗学からはじまって、どんどん分野を変える(2+2+2+2+2)の人がいても良い。一つのことに打ち込む(9+1)の人がいても良い。大切なことは、人はあまり差がなく、みんな10点ちょぼちょぼ。異なる個性の人と関わり、学びあい、支えあうことで、自分が活かされる。心配せんと、しっかり勉強しようね。民俗学ってすごいんだよ」

経済学部の学生がいると、「計量が主流だからこそ、社会の基本に目を配る余裕が必要。柳田國男は、民俗学をルーラル・エコノミーと主張した。文化の深みから未来の設計図・組み立て、経済を考えた。経世済民、経済の本質や。嘉田知事は「なつかしい未来」と言っている。計量の技術は絶対必要。でもそれをどう活かすか、社会をどうみるか、そんな創造的な専門家になってほしい。この本、どうだ」。こんな議論をキャンパスの道端でしていたら、古本の間、ござの上にひらひらと花びらが舞い降りてきた。

子どもたちの希望7割、不安3割。本というものを通じて、ともに語り合う美しい風景であった。みんな頑張れ、大丈夫だ。街に出よ。そして書を読め。語り合え。桜の下、学生のキラキラした眼と場を共有していると、良い商売だなあと思う。題して、説教強盗ならぬ、説教香具師.

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