大阪国際大学ゼミがくるくるバス研修
9日、O大学某ゼミ十数人が、住吉台くるくるバス体験⇒住吉台~住吉中学間2km・比高150mを体感、後、神戸まちづくり研究所にて講義、ワークショップを行う。
住吉台では、住民の方と出会い、親しくお声がけをいただいた。単にバス誘致ではなく、持続的地域創造の動きがくるくるバスの運動であることを学び、地域住民どおし、住民とコーディネータの信頼感が、誇りある地域をつくることを納得した。学生はWSで、感動したという。
WSでは、経営学らしく、採算や計画・運行・運営のどの部分を住民がになうのか、リスクを誰が負うのか、鋭い質問がなされ、では、丘の上にあるO大学とJR駅間のシャトルの場合どうするのか、ICカードは?、学生を毎日学校に来さすための料金設定は?駅の停車場所確保の方策?路線・貸切、それ以外の手法など運行形態のあり方と道運法?などの詳細な議論が、学生を含めてなされた。こうした議論のなかで、単にシャトルバスを走らす話ではなく、大学コミュニティをみんなで誇りあるものする協働、たとえば大学駐車場利用者に協力金を求め(駐車料金ではない)、そのファンドに学生の会費(低所得、留学生は安く設定)も含め、旧21条運行(貸切の会員路線運行)から始めることなどが、議論された。教員・学生がバイク・自動車で来ては、大学は環境負荷にどう責任を持つのか?近隣への自動車・バイクの安全上騒音上の迷惑、さらには持続的なシャトルバスにするためのみんなでシェアする経営策など、崇高なビジョンと戦略議論を行った。学生は一気にテンションが上がったという。
大学コミュニティの課題を、教員・職員・学生が共有し、一緒に現場観察し、議論し、具体的な方策を模索するのは、極めて有益な教育ではなかろうか。指導された教授の見識と優秀な学生さんに、心から敬意を表したい。
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