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2009年1月10日 (土)

『デザインが「交通社会」を変える:美しい国土、魅力』

JR九州の列車に乗った人は、その「ぶっ飛び」デザインに驚く。できるだけ無機質、軽量・効率的かつ快適空間を求める傾向にある公共交通の車両が、九州では何か違う。語っている、主張している。しかも、座っていると、その語りが、心地よい。

そのデザイナー:水戸岡鋭冶さんへのインタビュー(pp.106-137)が面白い。

九州新幹線つばめに、天然木や藺草を使っているが、文化の地産地消だという。芸術を主張するのではなく、利用者の心地よさ・遣い勝手、機能を追及していったら実はアートだった、というくらいが良いという。しかも、あまねく人に心地よい、ユニバーサルデザインが重要だという。私の言う施策の「施」のことである。金太郎飴のような新幹線駅はダメで、文化が香り、人が地域を学びなおし活き活きと活動できる、奇をてらわず日常に定着するような鹿児島中央駅にしたという。

古い街並みも、壊さず塀を塗り替える、剥げた看板を取り替える、少し整理することからはじめれば良いという。デザインの語りかけは、風の人が地の人に「整理」を語りかけることかもしれない。鹿児島の町にはすばらしい楠があるとか、八代には藺草があるとか…。

そして、良いデザインは、マナーやモラルを向上させるという。九州には、本革クッション・木シートの通勤電車があるが、ビール缶が転がっていない。そういう良いデザインは子どもの情操教育になるとも水戸岡は言う。

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