赤バス(大阪市)
赤字11.5億/年を垂れ流し、ぐるぐる回って乗りづらいといわれる大阪市の赤バスは「廃止を前提に検討」と答申されている。昨日、80分かけて、城東南循環に乗った【長すぎる】。運転手さんや乗客によれば、確かに誰も乗らないのにぐるっと回るところもあるが、こうした小さなバスしか入れない地区もある。運転手も、「高齢者には、路面からバス車体までの30cmが辛い」と歩道の縁石に限りなく近づけ停めている。
高齢者の椅子付押し車も、空いているときには、バスの椅子を跳ね上げて、他乗客に配慮できる。こうした人々の暮らしを、どう維持するかは知恵のいるところである。居合わせた乗客によれば、200円で良いではないかという。無料の敬老乗車証も、所得によって配り、半額負担にして、この制度は維持してほしいという。
各区ごとに平等に配分してきた赤バスは、その必要性を見直すべきだが、いっそ既存バス路線の中で、赤バス化したほうが良い路線もあるのではないか。また、交通局直営で高コストなら、区ごとに、■幹線以外の各区域を越えた生活路線を改善し、■削減したコストを明示し、■その原案を関係区の市民会議に提示し、交通局も含めて委譲・委託のコンペを行えば良い。評価判断するのは、区がサポートした市民会議である。
どんなやり方をつくしても、赤バス的なサービスは、「コスト高・無駄回り・少ない便数の現行赤バスを廃止し」、すべての生活バスを赤バス的機能を含めて改善する必要があろう。
、
| 固定リンク
「交通を活かしたまちづくり」カテゴリの記事
- ストック効果と社会的共通資本に対するコモンセンス(2016.11.08)
- 宮本常一、酒と歩み寄り、篤農家、そしてバラバラに出稼ぎ(2016.09.20)
- 蟲明先生にお話を伺う(解釈意訳)(2016.08.09)
- 住民主体と民間主導 蟲明眞一郎(2016.08.07)
- 住民主体のまちづくり 蟲明眞一郎(2016.08.07)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント