岩手運輸支局で講演
盛岡で地域公共交通の再生に関する講演をしてきた。ワークショップ方式でまとめをした。そりゃ無理やで時間もないし、立場がある役人は自由に喋れんで、しかも東北だし、押し黙ったら困るなあと思ったが、運輸局の担当が一生懸命思い込んでいる。打合せもなく、仕方なくやってしまった。
一日かけて、私の地域交通施策漫談、昼食後、連携計画を活用した計画・事業展開の先進事例、法定連携会議と補助メニュー・作業の説明と続き、小休憩があって、ワークショップ。
心配そうに見守る運輸局・運輸支局の前で、4班に机移動し、座席指定で初対面の役人6人が机をあわせ自己紹介。最初はぎこちなかったが、「ウチでは◇に困っている」「ウチは▽をしようと思っている」と勝手にどんどん盛り上がる。姿勢を低くして様子を伺い、耳を澄まし、ひたすら喋らないようにした。30分程たった頃、ポストイットに、「得た知識」「今後実践してみたいこと」「質問」を自由に書いてもらった。この頃には、「隣のカンニングOK,おしゃべりしながら書いて」と混ぜ返すとにぎやかに。班毎にまとめる頃には立ち上がってポストイットを分類し議論。時間もないし、ワークショップの形式にこだわらす、代表がその場で口頭で発表。
ただし、発表者の名前を言ったときに、全員で拍手。課題共有を意識化した。それを、私がリアルタイムで「知識」「実践」「質問」で分けて、パソコンで整理し投影する。みんなニコニコしている。
岩手県の行政担当者は、課題を共有し、格段に問題意識、いや課題解決の意欲がさらに高まった、お互いのネットワークが深まった。岩手県民のみなさん、今後を期待してください。こんな、役人研修もある。やっぱし、一方的な研修より、語り合い、聞きあうことが、実践力を高める。岩手人も、役人も人間。よく喋る。人間は喋りたい。コーディネーターは、いかに、黙るか、耳を澄ますか、その上で果敢に状況判断するかが大切だと、知った。
事後、不安そうにしていた担当Sさんと私が、がっちり握手したのは、いうまでもない。ありがとうございました。
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