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2009年1月12日 (月)

こうべiウォーク2009(あいウォーク)神戸

1月17日が近づくと、私は少し辛い。個人的には、まちづくりへのきっかけだが、報道や研究会と、私の思いはズレる。報道は、何か悲惨な記憶、慰霊、もしくは復興成功のトピックを手短に伝えたいとあせる。災害復興の研究会は、支援制度や都市計画・防災計画、金融・法制度に関心が向けられる。それぞれ意味のあることだが、民俗学者としての私は災害から生まれた価値観・まちの生き方に関心が向く。

今年は17日(センター試験)を避け、1月11日(日)アイウォークを市民基金こうべらが実施した。アメリカのエイズウォークにヒントを得、神戸復興塾(神戸まちづくり研究所の母胎)のメンバーが、ウォーク参加者に寄付金を募る方法で1999年から3年間実施した。エイズウォークでは、参加者が職場で寄付を集め、それを持参し歩く。1回で、千万円・億円単位の、市民活動のための寄付を集めたという。市民活動を、市民自らが支える仕組みだが、アイウォークはそこまで至らぬ間に、兵庫県が記憶継承のためのメモリアルウォークを実施したため、撤退。

昨日、久々に復活し、長田区鷹取ー丸五市場ー御蔵間を歩いた。復興塾の懐かしい面々に出会った。鷹取東で消防団・自治会活動を続ける古市さん(映画「ありがとう」のモデル:震災後プロゴルファー転進)もかけつけてくれた。また、新潟県柏崎の中越沖地震復興の途上のみなさんの参加を得た。災害をきっかけに結びついた仲間が再開し、新たな災害のなかで模索する人々とが出会う。人の幸福が、復興した街並みや家だけではなく、こうした内外の出会いのなかにあるとすれば、災害は不幸ばかりではない。こうした機会をも提供した。市民活動支援基金も、25万円近く集まった。この程度の規模なら、事務局は大変だが、来年もやってみたい。1月10日?

【写真】災害時の医療活動と、復興時の医療・福祉連携について説明する神戸協同病院上田院長(神戸まちづくり研究所の仲間)Img_0375

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