自転車と赤字バス
2万円以下の中国製自転車が普及し、駅前の駐輪場は満員。歩道上は放置自転車であふれかえっている。大阪は昼間人口当たりの放置自転車数日本一であるが、バス赤字でも日本有数。
図をみると、駅から500m~5kmは、自転車が一番速い。バスは太刀打ちできない。おまけに、自転車駐輪が200円くらい。バス往復400円では家計的にも太刀打ちできない。本数もばらばら、遅れもあれば、5km以内で、駅乗継のためにバスを待つ人はいない。しかも、自転車を放置すれば、無料で駅に行ける。だからバスは赤字になる。
ではどうすれば良いか。大阪市交通局も考えていて、バスで地下鉄乗継する場合、バスが100円になる。乗継定期もある。すばらしい商品である。
しかし、バスに乗って300円支払い、地下鉄200円区間の乗継切符を受け取り、230円区間なら、駅で清算するという。何ともわかりにくく、面倒な制度。これでは普及しない。商品アイデアは良いが、流通(利用勝手)がダメで、広報コピーインパクトもない。
いっそ、駅近バスは前乗で100円ではどうか。「駅近バス100円」で、実質乗継制度を活用して、自転車利用を減らせ。ちなみに、大阪市の場合、駅の自転車利用の7/8は乗継である。また、放置自転車対策や近隣周りの赤バスに、それぞれ十◎億円が毎年使われている。
平松市長なら市民目線で、こんな財政支出圧縮・サービス向上に着手されるのではないだろうか。
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