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2008年12月 9日 (火)

宇沢弘文『社会的共通資本』(岩波新書)から学ぶこと

ノーベル経済学賞候補、自由経済派のフリードマンらを批判。宇沢は、社会的共通資本は官僚主義管理の堕落を排し、かつ貨幣中心主義の極端な私的営利追求主義を拒否せねばならぬ、と主張した。とくに、金融と証券の非分離に対する批判、自動車の外部不経済など、普通の人が普通に暮らせる経済社会をといている。すべてを貨幣に任せると、農業はなりたたない。しかし、貨幣以外の外部価値を考えるなら、農業の社会的共通資本としての価値は大きいという。

近年、モータリゼーションのなかで、社会的共通資本である公共交通の運営維持が困難だ。病院も私的営利追求に任せれば、維持が難しい。カネのある人は大きなクルマで動き回り、そうでない人、子ども、学生、高齢者が移動に制約を受けるような社会ではいけないという。

中曽根民活、小泉改革は、改革という名の官僚主義打破としては有効だが、はたして社会的共通資本を私的営利追求にまかせてしまって良いのか。今日のアメリカ金融バブルの崩壊で、我々は宇沢の指摘に再度、耳をすます必要があろう。

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