2012年2月 1日 (水)

福祉優待パスを若者へ適用拡大

地方都市A市で、私的に考える。
 A市の70歳以上高齢者は、(h23)35692
この予算15457.6万
円⇒一人当たり4331円/年
 1回乗車100円。差額を公費負担。
実際には、使えない、使わない人も
多い。
予算には高齢者に比べ少ないが障害者も含まれる。

一方、中学・高校生への移動支援は少ない。バス便も不便なので、私立高校はスクールバスで生徒を自宅送迎している。スクールバスのない高校生は、家族送迎や下宿など無理を強いられている。
 そこで、一部のバス会社では8500円/月(一定地域フリー)を発売している。

このフリー学生定期をA市に適用することをバス会社は検討しているが、そうは乗らないと思われる。

仮に、一部を子育て支援として公費負担した場合、予算は、
 6500円公費負担(実質フリーパス2000円化)×10ヶ月(長期休暇期間削除)×1200人応募(家計収入制限あり)=7800万円

にすぎない。

 根拠:高齢者等に総額1.5億(一人あたり4331円)使い、別に、タクシー利用の高齢移動予算を数千万使うなら、
    
中高生に総額0.78億(一人当たり6500円)

   は無理筋ではない。

 中学生は過疎地や、私学通学以外は利用しないがその通学費負担は重い。また部活動や休日個人活動の交通費負担は大きい。そこで、JR中心駅⇔新幹線駅:往復460円を前提に、毎週新幹線駅近くの図書館等に行くとして、2070円(4.5回/月)なら、

 中学生5756の約3.5% 200人支援を想定

 高校生はスクールバスのない高校もあり、また、JR中心駅⇔新幹線駅バス料金 が、JRの2倍以上であり、バスの利用が少ない。近くのバス停を越えて、遠いJR駅まで歩いていることを考えると、この制度で1000人がバスフリーパス2000円に応募すると想定。
 計1200人

収入制限をかければ、子育て支援、ついでに公共交通維持として、有効ではないか?

    
   
   

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2012年1月31日 (火)

【授業】ボランティア論〔1/13〕

学部の共通科目:国際ボランティアで、年に1回、160人の大人数の授業をする。
3年も講義をしたので、来年は辞退したいが、学生の感想レポートが、とても熱く重い。
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若い悩みや迷いに、少しは応えられたようで、力の出し惜しみをせず、来年もやってみようと思う。
 感想の一部は、
ボランティアは、自ら選択行動することであり、無償有償に関係ない。
選択行動は、自らの生きる意味につながる。
その選択行動は、事業性と持続性を持たねば意味がない。
ボランティアを始めるには、その社会的目的・個人の生き方としての目標を考えねばならない。
ラテン語のVOTEは行動選択だから、投票でもあり、ボランティアの語源でもある。
 授業意図がよく理解され、大学に合格してから悩んでいる、少し目標を失いかけていた学生が、
「今日から、自分を変えたい」「挑戦してみたい」「自分は何のために生きているのか、考え直してみる」
と、書いているのを読むと、来年も、授業をせねばならない気分になった。

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2012年1月30日 (月)

コミュニティ・ネットワーク・コンシューマー

西宮神社の若戎会の餅つきに午前は陪席し、午後は西北商店街の新年会。
コミュニティ三昧の日曜日。

西宮の旧町でも、昔は十日戎の日には、青年会があって神社に奉仕していた。西宮は戎神の総本社で、全国の戎講の人々が、早朝からお参りに来ていた。「はやまいり」という。ところが、戦前、阪神電車が開通して夜通し電車を走らせ、十日戎参拝を宣伝した。大量の人がこのイベントに押しかけた。人々は、一番の福を求め、深夜に殺到するようになる。
 そもそもこの日は、忌籠もり(イゴモリ)であったので、一旦、全ての参拝客を出して、福男を決めるようになったようだ。こうして、西宮の村の早参りは、いつのまにか、福男競争イベントの速参り競争に変わっていった。Image

その一番福、二番福、三番福を招いて、地元の高校やたまたま神社参拝した若者が参加した、若戎会の餅つきがあった。若若会は、安定成長期以後、岸和田から中古のだんじりを買い、皆で引くようになって集まったネットワーク。西宮在住とは限らない。
 こう考えてみると、昔の村のコミュニティの青年団(若衆)が衰退し、資本側のイベントに巻き込まれた多くの外来コンシューマー(消費者=サービスを海食する人々)が訪れ、福男というイベントに集約化される。そのうち、だんじりネットワークから徐々に神社や神事の場を共有するネットワークができつつあるのが、今日の餅つきではなかろうか。
 さて、午後は、西北の自宅に戻り、商店街というコミュニティの新年会に出た。
コミュニティ、ネットワーク、コンシューマー この間を、我々はうろうろしつつ、経済が縮小しつつあると、よりネットワーク、コミュニティにすがろうとするのであろうか?

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2012年1月29日 (日)

ノーマイカーデー:公共交通週間

毎月20日はノーマイカーデーで安い地下鉄一日券が発売されるので、朝から退職者が買い占めるとか、横断歩道に掲げられたノーマイカーデーの横断幕の下がクルマの渋滞だったり、 バスまつりイベントのマイカー駐車場に入るクルマが渋滞してたり、そろそろ、言い訳ノーマイカーデーは、やめよう。「ノーマイカーデーの渋滞」「公共交通イベントの渋滞」は恥と思え!
 山口市では、2月26日~3月3日公共交通週間を実施するが、Img_0002_new
①26日(日)のイベントでは、タクシー協会が地域を支える公共交通としてブースを設ける
②イベントに公共交通で来てもらうこともあり、チラシにバス半額券ニ枚(バス会社協賛)をつけて全世帯に配る。
③協賛飲食店10%割引(38店)クーポン二枚をチラシにつける
④チラシを広報紙等を通じて全世帯にまき、かつ、小学校で配布
⑤給料日後の金曜日である3月3日をノーマイカーデーにする
⑥サイクル&ライド駐輪場8箇所をチラシに明示する
 ということで、どんなにクルマ依存の家庭でも、日曜日は、子どもを連れて自転車やバスでイベントに行きたくなる。さらに、2日(金)は、職場全員でノーマイカーで呑み屋に行かざるを得なくなる。
 このくらいの深慮遠謀をめぐらしたイベントやノーマイカーデーを考えないと、効果は期待できない。

それにしても、バー・ラウンジ協賛とバス半額券の入ったチラシを広報紙や学校を通じて配るとは、その必死度がわかる。
 ちょっと、関西風の悪知恵が入っているかもしれないが!

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2012年1月27日 (金)

山口市のグループタクシーは65歳以上一人でも乗れる

広域合併し、広い過疎地と、スプロール化した郊外住宅地の高齢化に悩む山口市が打ち出したグループタクシー社会実験(以下、グルタク)が、市民から大きな好評を得ている。
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◆4人以上のグループで申請できるが、一人でも利用できる。
⇒一人1枚補助券が使え、人数が多いほど個人負担が少ない。
◆65歳以上で公共交通から1km以上離れた人
◆坂など地形要因等を考慮し、交通不便なら1km以内でもOK
に特色がある。

おでかけサポート(要介護者のタクシー利用支援)以外の、元気な方の外出を支援する制度である。
 ◆の特色は、現場説明会を何度も繰りかえり、市民の声に耳を傾けて改善した結果である。(パンフレットも利用者意見に沿って改善。こんなにわかりやすい)。さらに、交通政策課は、さらに235の方を訪問して、面接アンケートを行っている(他に郵送対応197件)、回収率60.2%

公共交通の充分でない地方においては、賢明な制度である。申請者は急増している。
 その申請者アンケートによると、
グルタク利用者は65-69歳(20.0%)、70-74歳(30.0%)、75-79歳(19.2%)、80-84歳(16.5%)、85歳以上(12.7%)
クルマ運転可能な同居家族数 なし(20.4%)、1人(33.8%)、2人(29.6%)、3人(12.3%)
日頃移動手段 徒歩(2.7%)、自転車(8.1%)、マイカー(49.6%)、原付バイク(6.9%)、バス(3.1%)、タクシー(11.9%)、家族等送迎(15.8%)
徒歩可能距離 0.5km未満(16.5%)、500-1km(20.4%)、1-1.5km(24.2%)、1.5km以上(28.8%)
 ※荷物を持ったとき1kmも歩けないという声も
グルタク制度必要70.4%、どちらともいえない9.2%、今は不要だが将来は必要16.2%
ところが、まだ使っていない人(枚数制限あり)が46.9%いた。
不使用の理由を尋ねると
クルマ所有(54.1%)、他移動手段あり(27.1%)、使い方不明(0.8%)、割引があってもタクシーは高い(4.5%)、外出せず(3.8%)
グルタク利用人数 1人(45.6%)、2人(30.9%)、3人(16.2%)、4人(5.9%)
グルタク利用方法 直接目的地まで(74.3%)、バス停・駅まで(22.1%)
グルタク活用の生活変化 外出機会増加(32.0%)、近所の人とのご一緒行動(15.3%)、バス鉄道の利用減(2.7%)→利用増は選択肢にない 変化なし(38.7%)
自由意見 運転免許者には要件緩和しても良いのでは/呑みに出るのにグルタクを使うのは気がひける/将来安心(10)/行きはコミバス,帰りはグルタク/ワンメーターだったが運転手が快く引き受けてくれた・運転手のマナーが素晴らしい・地元の運転手には感謝している(4)/グルタクがあるので福岡にはクルマでなく新幹線で行った/どんどん出かけて生きがいとしたい・日常の活動範囲が広がり、生活が豊かになり、楽しいものになってきた・出かけるのが楽しみとなる(3)/コミバスが来なくてもグルタクがあるなら不公平感はない/街にイベントがあるときは近所の人を誘って出かけることができる機会が増えた/

少子高齢化社会においては、バスや電車は幹線を充実させ、それ以外はこのような手法もあるのではないか。一人以上でOKとすることで利用が促進され、結果、53%もの人が、2人以上のグループで乗っている。タクシーによる路線営業、コミュニティタクシーでも2人以上の乗車率は難しいのだから素晴らしい。
 山口市では、このようにタクシーを公共交通として位置づけ活用したので、タクシー経営がコミュニティに依拠しつつ安定化し、運転手がとても親切になりつつある。一部の会社では、運転手を歩合制報酬から社員制に改めている。
 未だに、1.5人以下の乗車のコミバスを走らせている自治体があったとしら、タクシーと対立してコミバスが走らせられないと嘆いている自治体があるなら、山口市を参考にしてはどうだろうか?
今後は、運転免許返納者への要件緩和、警察と連携し、運転免許証更新時の資料配布。
 65歳以上のみならず、子育て世帯、妊婦等も要件の視野に入れてはどうか?
 一方で、バス・鉄道も大切だ。幹線バスの充実をすすめていく必要があろう。 

 

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2012年1月25日 (水)

過疎地の民生委員の声

過疎地での移動支援として、四輪電動自転車活用を、某特区で実験しようという動きがある。
 そこで現地のニーズに耳を傾けるため、民生委員の会合に2回出させていただき、いろいろ伺った。
・介助が必要な人が増えている状況
・認知になっても、歩くも難しくなってもバタバタ(原付バイク)でないと移動できない状況
・道路が悪くデコボコなので、山がちな地区では、バタバタやバッテリーカーとも高齢者が田んぼに落ちることがよくある
・新しい電動自転車に対応できる人なら、軽トラックで行く。軽トラに乗れなくなったら、介助無で歩くことも難しい。
・軽トラは、人にぶつかることも稀ではない。
・カブも軽トラも自宅から出れる。拠点に出れない人は、自転車どころか歩くのも難しい。拠点に電動自転車を取りに行くような人はいない。
・そもそも自宅に舗装道が無く、畦道で入り込む一人暮らし高齢者もいる。
と厳しい状況をうかがった。
 しかし、
・月1回でも介助つきのマイクロバスで温泉施設に集団で行っているのは楽しそう。
・地元の商店が、便利屋さんのように配達しているのが好評である。
・移動支援や配食サービスのボランティア候補はいるが、受付事務局が必要だ。
・地元の弁当屋は、オカズだけでも配達してくれる。(農家は、自宅の米を使いたい)
・郊外の温泉施設にシャトルの便があれば、利用する人はあるかもしれない。
・他の地区では、巡回居酒屋が来るという。NHKニュースでは、巡回カラオケ体操がやってくるという。

そこで、
■郊外温泉施設、郊外病院と町役場を結ぶシャトルとして、レンタル四輪電動自転車を役場前に配備し、ビジターも使えるように広報する。
■社会福祉協議会等の配食サービスを、過疎の特定地域で請け、元気高齢者の訪問有償ボランティアが依頼された買物も含めて配布、便利屋をする。道路が狭く、元気高齢者の事故回避もあり、電動四輪自転車で、便利屋をしてもらう。
■月1回、介助付マイクロバスによる温泉施設、またはSC巡回をする
■月1回、座席を外した冷蔵トラックで、元気高齢者による巡回居酒屋をする
■月1回、同車両で、巡回駄菓子屋
などが、実験候補となろうか?

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2012年1月24日 (火)

社会的ビジネス支援の展開

住宅管理のみならず、環境、福祉、子育て、まちづくりなどの地域サービスは、行政が不効率に施すのではなく、住民が参画し、住民自らがサービスを開発することが、今、求められている。
 従来は、NPOがこの部分を展開した。自治体の財政悪化にともない、財政改革として、安価ということで、NPOが一般公募を取るケースがある。

しかし、重要なことは新しいサービス、時代の求めるサービスを住民の参画、視点を入れることで、NPOを行政が安い使いすることではない。NPOが行政の安下請けを、事務員長時間労働でこなしているとしたら、新しい時代は来ない。

 行政改革にあわせ、行政(または第三セクター)などが実質随意契約している市民サービスを行政改革し、企業やNPOが住民参画・視点を入れて、いかに「地域課題解決に向けた社会的ビジネス」を担ってもらうのか、新しいサービスを開発してもらうのか、その支援プログラムを検討すべきである。
 新しい公共サービスのあり方を、バウチャー(利用者の選択:準市場)も含めた実験をしてみたいと考えている。

従来、韓国やイギリスに比べ、日本のソーシャルビジネスは、法的枠組みが不充分であるから「カネも人も回っている」という成功例がないといわれてきた。法的整備がないからNPOを支援すべきだという議論があるが、間違いである。
 大切なのはNPOを育てることではなく、市民目線による市民サービスの構築による、市民社会の実現である。
 実は、日本には、ソーシャルビジネスの大きな糊代がある。行政の抱えている無駄な委託業務、無意味な施策を改革し、市民参画・目線、ビジネス目線で展開し、新しいサービスを開発することは難しいことではない。行政改革して、サービス事業を一般公募したり、新しい施策をプロポーザルで公募すれば、財源は山のようにある。法的には、そういう社会的施策を、市民参画による一般公募・プロポーザル公募で展開しようとする組長が現れれば、法的位置づけは明確となる。
 たとえば、大阪市には膨大な無駄・非効率施策があり、糊代は大きい(自慢できたことではないが)。
 橋下市長の言われる「協働のまちづくりは継承する」とは、継承ではなく、さらなる展開、新しい公共のまちづくりであろうと推測している。
 

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2012年1月22日 (日)

高層マンション等のコミュニティ管理は誰が支援するのか

高層マンションや公営住宅の管理は、管理組合や自治会だけでは難しいので、マンション管理業や、第三セクターの住宅公社、UR住宅(旧公団住宅)のグループ会社(住宅サービス)が行っている。
 しかし、防災や日常のコミュニティ化について、さらには公団住宅住民の自立化支援や高齢化対応は、三セクや住宅サービスで効率的に展開できてきたであろうか。公務員や公団の退職者雇用になってこなかったか。
 大阪市では、メスが入れられ(行政改革)、公営住宅管理が一般公募になる。
 しかし、一般会社やNPOなどの公募による、財政改革優先、高かろう悪かろうから、安かろう悪かろうではダメ。

コミュニティ化や防災、住民自立、高齢化対応等、サービスの質の向上、住民参画を入れて社会的ビジネスをプロポーザルで公募することが必要である。
 住民と住宅管理会社のユニット、NPOと住民のユニット、住宅サービスとNPOのユニット、多様な団体が、住民参画をベースとして、サービスの質をプロポーザルで示す公募を実施する必要がある。期間は数年。

問われるべき評価項目=中間評価項目は、
・問題解決の新規性
・サービス手法の確実性、及び住民評価システム
・居住民参画と近隣住民参画
・事業の効率化と持続性
・雇用拡大と波及効果
・公費削減
・団体の方針・経営・実績・専門性等の評価
・環境、社会的責任、個人情報保護、ならびに行政施策との連携
である。

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2012年1月20日 (金)

高層マンションの防災計画

通常時の活動(NHKニュース)
①災害時、居住者玄関ドアに、安否確認用マグネット板「大丈夫カード」を張り出す。
②行政と「津波避難ビル」等の協定を結び、
 ・非常時支援、帰宅困難者等の対応事項を明確化する
 ・その対応に関する損害補償事後対応を明文化する
 ・居座撤去等の基準とその行政責任を法的に明文化しておく
③緊急時避難の場合の食糧・簡易トイレ等の準備、設置想定を明確化しておく
④ 上記①~④にもとづき、停電を前提とした防災訓練を、津波の場合、直下型地震にわけて実施する。
⑤要介護者リストを作成する
⑥ 上記⑤にもとづき、大規模マンション内で日常時の日常時子育て支援、要援護者支援等、たすけあい的コミュニティ活動を展開する。
 その上で、
(A)マンション理事会の町会(自治会)化、連合町会加入。
(B)連合町会・学校等と一緒に、地域防災(減災)訓練に参加する。
(C)連合町会等遅延組織の、日常時子育て支援、要援護者支援と連携する(相互にシーズ[場所、人材]、ニーズ・情報を提供する)
  (参考:高層マンション管理業協会)

上記の手順項目を明確化する必要がある。津波避難ビルだ、高層マンションの町会加入をどう促進するか、を検討している行政マン、マンション理事長、連合町会長は、当然、上記を踏まえておられるであろう。

高層マンション管理業協会は、大阪市西区と連携し、こうした方向を模索し始めた。
安かろう悪かろうのマンション管理NPOは、地域の日常安全、非日常安心を担保できない。

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2012年1月19日 (木)

ゲスト秋山孝正先生(関大社会資本計画学)の仏教論

16日、秋山先生を迎えて、都市計画や交通計画の意味を、宗教的に教示いただいた。
 秋山先生は「低炭素社会における都市システムの理念」 で、社会資本計画学は、菩薩業であると喝破しておられる。

 その上で、浄土宗と禅宗、密教について、次のような図解を示された。
秋山「都市システム工学特論講義資料:空海の思想」
の6・7頁
▼個々の凡夫の核に仏性をみつけようとするのが禅宗
▼社会の仏性によって個々の凡夫が包み込まれ、それに委ねるべきだというのが浄土宗
▼凡夫の総体そのものが仏性である、色即是空空即是色と理解すべきだというのが密教
だと説明された。

禅宗・浄土宗は、末法〔1052年~〕のなかで布教された。
 災害時(現是の地獄:末法)、お互いが信頼しあえる災害ユートピアの期間がある。いわば、浄土ユートピアがあるように思える瞬間がある。また災害時、相互の信頼、助けあい、ボランティアは、個人のなかに仏性が芽生えたのかもしれない。災害復興は、禅修業のようなものかもしれない。
 しかし、1年も経つ平常復興の時期では、暮らし総体のありよう、意味を考えねばならなくなる。本当に、絶対安心の堤防は必要なのか、高台移転は絶対なのか、限られたカネと時間のなかでどんな地域を創るのか?これは、何が一番大切か、どんな生き方をするかを証らかにすることだ。あきらめるとは、絶望することではない。生活意思を明確化、順序だてて、エンジニアリングすること=証か である。これが計画学だ。
 計画学を密教的に解釈する、空海が胎蔵(暮らし)と金剛(技術)の両界をみつめたのは、そういう意味だった。
 こんなことを、考えさせられる授業であった。次回23日も、秋山先生のお話を伺い、学生が議論する。
 前回欠席の皆さんも、現世に翻弄されている学生も、ぜひ、次回参加ください。
 突然、訪問もOKです。学生外もOK。
 

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2012年1月18日 (水)

準歩き遍路を支援する交通情報

70歳前後、充分な体力に自信がない人は、歩き遍路の希望があっても、なかなか決意できない。つれあいに先立たれた初老の女性と一緒に歩いたことがあり、「無理せんで良い。疲れたらバスでも電車でも、ときにはクルマ接待もOKです。歩くことを楽しんでください。執着心を捨てる。色即是空です」とお伝えしたところ、大変、感謝され、事後、歩きを楽しんでおられるとお手紙をいただいた。
 しかし、どんな公共交通があるのか、どのように使えるのか、情報が明示されていない。しかし、へんろ道保存協力会の『四国遍路ひとり歩き同行二人【地図編】』は便利で、旧遍路道の距離、札所他、宿泊場所、鉄道や高速バスのバス停、時刻まで地図に明記されている。歩く遍路の必携である。
 これらのデータを、デジタル化して公共的に使えないかと考え、某プロバイダーと相談した。私が無償で、徒歩経路距離、ターミナル・札所のひもづけ一覧、札所表記統一案、それに遍路ころがし、そえみみず遍路道、柏坂などの有名な景勝遍路道を入れ込んだ「入力表」を、3日3晩で、作り上げた。これを、プロバイダーが入力し、PCやiフォンの検索エンジン「路線検索」で見れるようにする。本年度中に成果を出したい。

例えば、徳島県の吉野川中流右岸の藤井寺から、遍路ころがしを経て、徳島市内井戸寺まで歩き、帰宅する区切り遍路の場合(→は徒歩)、
■大阪⇒JR舞子:高速舞子⇒始発高速バス⇒徳島駅⇒JR⇒鴨島駅→第11番藤井寺→遍路ころがし→第12番焼山寺→泊/→寄居中バス停→バス→一ノ宮札所=第13番大日寺→第14番→第15番→第16番→第17番→加茂名(バス乗り場)⇒(高速バス)⇒大阪
と出れば、一泊で区切り打ちができることがわかり、お遍路参加者が増える。
また、
■大阪⇒夜行阪神バス⇒卯之町→第43番明石寺→卯之町⇒宇和島自動車特急バス⇒大洲IC=別格第8番十夜ヶ橋(大師が橋下で一夜をとり十夜のような苦労をした)→JR新谷⇒JR内子→内子市内見学→JR内子駅⇒夜行JR高速バス⇒大阪
という、弾丸区切り遍路も可能なことがわかるようにしたい。
 遍路途上で苦しいとき、iフォンでみれば、近くの公共交通のダイヤが検索でき、休憩がてら電車やバスに乗ることもできる。
 歩けるところまでは歩き、疲れたらバスに乗り、綺麗な風景に出会えばバスを捨て、楽しそうな暮らしがあれば小一時間耳を傾ける。そんな歩きは、弘法大師の教えにかなっているのではなかろうか。体力にものをいわせ、住民とのコミュニケーションもそこそこに、先へ先へ、高速歩きにこだわっても色即是空。
 体力の限界を知り、ゆったりと公共に身をゆだね、人々の暮らし、言葉に仏を見出すことも、遍路の菩薩業ではなかろうか。

そんなお遍路データを、検索エンジン路線検索に入れ込みたい。そんなデータがあれば、ホテルや観光のデータも検索地図に入り込み、ビジネス化する可能性がある。検索エンジンの路線個別データには、4つのフォルダーがある、将来は英語、中国語、韓国語対応が可能になる。お遍路を国際観光に位置づけるには、大きなツールになる。
参考までに、「四国遍路徒歩・公共交通入力一覧表」 を貼り付けておく。興味のありそうな方に、教えてあげてください。

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2012年1月16日 (月)

減災を長く続けること(神戸iウォーク)

1998年、神戸復興塾の仲間が、神戸の震災復興でおきた市民活動を、市民自ら支える仕組みを求めて、サンフランシスコのNPOに視察に行った。そこで、歩く距離に応じてエイズ防止の活動に寄付する市民ファンドの仕組みに多くの市民が参加しているのに感動し、1999年、神戸iウォークを始め、2~3000人が被災地の復興状況を定点観察しながら、市民どおしが交流し、かつ資金を集めた。
 しかし、その頃起きた明石歩道橋惨事以後、警察は誘導員をつけるなど厳しい規制をかけてきた。集める寄付に対して、誘導員のコスト、その運営のための寄付集め、そのための事務…。ついに事業としての継続が難しくなり、2001年、3回で挫折した。しかし、一生懸命やった仲間どおし、十数人が集まり、ウォークと寄付は続けてきた。阪神大震災当時50歳の働き盛り、14年経って初老の同窓会ではもったいない、若い人にも伝えねばとの声も出て、2009年から、メーリングリスト等で呼びかけ、区画整理事業地区の防災公園、新長田の鉄人28号モニュメント、消防団活動、まちづくり協議会について、地元市民による現場説明も御願いするようになった。ゴールのまちコミニケーションでの炊き出しの協力も得た。
 2012年は、神戸復興塾(神戸まちづくり研究所)のメンバーが支援に入っている3.11東日本大震災の被災地からも、山田、気仙沼、石巻などから十名以上が参加いただき、総勢116名の参加となった。被災地交流、復興の知識交換となった。
 途中、鷹取では、消防団が小学生の放水訓練を指導している現場、慰霊祭の準備をしているあわせ地蔵、再開発に加わらなかった同級生の声にも、偶然、出会って教示を得た。東北の皆さんは真剣に見聞された。
 地域での活動も、我々のⅰウォークも、無理はせずとも長く続けることが大切だなあと、しみじみ思いながら帰途についた。
 

 

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2012年1月 9日 (月)

バス停に地図がついている関東バス

当たり前だが、このくらいの商売気がないとね。
関東バス高円寺駅前
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2012年1月 6日 (金)

二畳の茶室:篠山

Img_1500 地域資源研究会の仲間と、篠山に行った。美しくなっている。そのなかの町家改造ギャラリーに、二畳の和室がディスプレーとしてあった。
オープンスペースの中の2畳の広がり
研究室の畳も2畳にして、枠をつけてみようと思う。

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2012年1月 4日 (水)

行き暮れて

行き暮れて 木の下陰を 宿とせば 花やこよひの 主ならまし(薩摩守忠度)
 または
秋風、行きたい方へ行けるところまで
朝露しつとり行きたい方へ行く
葦の穂風の行きたい方へ行く
行き暮れてなんとここらの水のうまさは
行き暮れてほの白くからたちの花
行き暮れて水の音ある(山頭火)
 が頭の隅にあったのか。
先の記事にあるように年末遍路、12月26日遍路ころがしの山闇に立ちすくみ、変に落ち着いて、次の歌を読んだ。

行き暮れて 雪陰に立つ六十路前
やるしかないか やりかけた道

念頭の心境です。
今年も、よろしく覗いてください。
一緒に、がんばりましょう。

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2012年1月 1日 (日)

年末ハード遍路報告:多くの物語に出会う

12月26~30日、土木、教育、文学の院生、CSCD同僚と5人で、徳島県遍路ころがし、地蔵越(徳島市後背)、鶴林寺・太龍寺峯越を巡った。
 本来は神戸始発で、第11番札所藤井寺10時発→遍路ころがし→15時焼山寺→16時麓の「すだち館」にすべきところ、大阪始発7時→11時藤井寺発とした。が、バスが遅れて、11番札所11:45発になった。さらに、遅脚者、故障脚者が出て、暗くなってから地元のクルマに拾われたのは、私の計画ミス。
 冬の日没は早い。事前に、日没行程中止・宿迎えのクルマ手配を指示すべきであった。
 遍路ころがし麓の善根宿「すだち館」には、遍路を6回廻った浅幸の若者が、お大師様から授かった子として大切にされていた。元日の読売新聞を読むと、両親を交通事故で失い、遍路を巡っていたらしい。凛として優しい好青年だった。幸多かれと祈る。
 15番札所を過ぎるとうどんの里がある。地域の福祉施設が運営するうどん屋に善根宿がある。5人が入ると、「残り3玉しかない」という。3玉で5人分のうどんを接待され、記念写真。今年、最後のうどんという。寒い風の中、美味しかった。
 学生は16番近くのタクシー会社の善根宿(夜間の名所巡りや朝食、いろんな人生訓まで)の御世話になり、俸給者は遍路宿に泊まる。
 19番立江寺近くの遍路宿鮒の里に御世話になる。「脚を痛めた者は退却するのも、お大師様の教え」と諭し、2名を20番鶴林寺までクルマで送ってくれる。結局、2名は、ロープウェーで太龍寺を参詣し徳島市へ。3名はロープウェー下の「そわか」のドミトリーに泊まる。
 「そわか」から22番平等寺を経由し、由岐駅まで歩く。美しい遍路道。その苔むしたコンクリート壁に、「阪大元気!」と大きく落書きしておいた。24年度の遍路授業も再度ここに来よう。退却者のリベンジも期待したい。
 途中、年末なので道の駅も閉まっており、コンビにもなし。ところが、村のA商店を発見してピーンときた。入るとパックの寿司と魚姿鮨、天ぷら、ちくわ有り。求め食べようとして、フッと奥を覗くとテーブルにパックのゴミ、ビールの空き缶が…。「ここで食べさして下さいネ」と私。
 村の年寄りや女性が、家族に隠れて、入り浸っては食べて交流している部屋らしい。村の密かな楽しみの場を見つけてしまった。赤松啓介の民俗学のようだ。→森栗書評
 我々もたっぷりビールを呑んだ。

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2011年12月22日 (木)

行財政改革

橋下大阪市長の動きが激しい。そこで、行財政改革の方向を某区役所でみてみた。
■財政……18164.3万円の配分予算に、事務経費3206.5万円、施設管理費8650.0万円
  んなアホな!
 どこの世界に、6307.8万円の仕事をするのに、事務と施設管理の経費を11856.5万円(人件費は別途)
計上する会社があるのか?
  しかも、超過勤務総額4041.4万円(H21)/138人=29.29万円
6000円の仕事をするのに、4000円の超過勤務!これは、付加報酬。
橋下市長でなくとも、「ピンはねや」とキレまくる!
■行政業務……138人の事務分担を見てみた。一応上手にもっともらしく割り振っている。また、地域に入る地域別担当を置いているという。しかし、実際には某連合町会長に訊いて見ると、挨拶のみでほとんど地域に入っていない実情も聞いている。こども青少年・スポーツ担当係長で言えば、「子ども青少年活動への支援・生涯学習の支援及び情報提供・地域別担当」とあるが、窓口業務、保健福祉を除いて、いったい何をしているのか(していないのか)まったくわからない。どんな区政をするのか、その方向が見えないから、体裁を整えるための業務表ではないか。
 業務が浮遊しているのに、財務が垂れ流しになっている。

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2011年12月19日 (月)

山崎・島本:境界都市

再生塾のOPとして、Tさん@島本町会議員の骨折りで、山崎・島本を見学した。

発見① 水無瀬離宮八幡神人による油座があった中世都市山崎は、山城・摂津の境界にあり、現在もJR山崎駅は、大阪府三島郡島本町山崎1丁目と、京都府乙訓郡大山崎町大山崎との境界にある。西国街道の境界部分には、関戸明神が祀られ、大阪府側に、サントリー山崎蒸留所、山崎幼稚園がある。
 美しい竹林の湧き水を使うためにウイスキー蒸留所ができたというが、酒は生活必需というより、放蕩・付加価値、都市の産物である。中世を代表するエネルギー元締めの坂の都市山崎が境界であり、今も府境にサントリー醸造所がそびえるのは興味深い。

発見② 島本町の桜井の駅(西国街道の駅家)は、楠正成・正行の決別で、戦前の忠義の唱歌とされたが、それは1935年楠公600年祭を契機に、大阪府青年団運動としての桜井の駅集団訪問(1934年、新京阪桜井の駅駅開業:現阪急水無瀬駅)が増え、日中戦争への動員・鼓舞に使われた。1941年には、大阪府青年団活動の中枢として麗天館が建設された。山崎・島本は大阪府青年団運動の聖地として、戦争に組みこまれたようだ。

発見③ 山崎駅前に三大国宝茶室の一つ待庵がある。その横には、上品な小物・衣料店・アロマ・さおり織教室・喫茶・ホテル複合店がある。阪急大山崎駅前には、民家再生による白い梁と大きな窓のおしゃれなカフェレストランがある。人口が少ない(大山崎1.5万、島本3万)という落ち着き、京阪の中間、淀川を臨む竹林の坂を巡る中世に起因する趣深さ。このくらいの町が幸福なのだろう。

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2011年12月17日 (土)

新市長の啓示

湯浅誠(反貧困ネットワーク)さんの興味深い論を朝日新聞で読んだ。私なりに解釈し、加筆展開させて述べる。

 若者の圧倒的支持を得て当選した大都市の新市長が次のような見解を述べた。
 若者の失業、憂いの伝統市場・路地商圏、競争力の落ちた自営業・中小企業。[高層マンションの町会未加入、町会の高齢化・人材不足、地域活動のマンネリ化、区役所の無気力]そのどれもが解決策を求めている。
 過度な競争で皆が疲れ弱っているとき、過度の競争をあおることは公正ではない。
 福祉は人間に対する安定した貯蓄であり、[教育子育て支援は]将来に対する最高収益の投資である。市民と共に希望に満ちた都市を作るため、人間中心の都市に戻し、[第三セクターなどに丸投げさ]れていた財源を、福祉・環境・教育など、市民の生活の質を高める[協働事業]に投資していく。
 市民は都市の主役である。したがって市政のすべてのプロセスに参加することにより常に現場で市民と共にし、市民の声に耳を傾けていく。それを市政に反映するよう努めていく。市長は市民であり、市民は市長である。

 冒頭を読んで、私は最初、橋下徹大阪新市長かと思いながら読んだが、途中から?。
 これは、市民運動からソウル市長に当選した朴元淳パクウォンスンさんの発言らしい([ ]部分加筆)。

日韓双方の大都市選挙が、同時期に新しいリーダーシップを熱狂的に選んだ。
 大切なことは、マスコミが書き立てるようなリーダーのスパー性ではなく、どのような大都市政策をするかである。それは、市民が考え、協働の地域福祉を社会起業的に経営することでしか、成し得ない。大阪市の旭区、天王寺区、西区では、すでに市民の動きが出ている。行財政改革部局も、この動きに注目している。
 橋下新市長が「協働のまちづくりは信任され、これは継承する」と発言したのは、勇気ある懸命な判断である。

 今週は、国土の地域崩壊を食い止めようと「汲々としている霞ヶ関」と、地域経営に乗り出した「攻めの大阪市」の両方を渡り歩いて、疲労困憊。
 昨夕はダイエーの発祥地、旭区で鯵棒寿司を冷酒でいただいた。食べ物が安く、落ち着いた街並み、子どもたちの声、賢い女性たち、いい街だ。何かが起きるに違いない。

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2011年12月13日 (火)

鉄道ファン

交通政策に関わる人には、少なからず鉄道ファン=鉄ちゃんがいる。なかには、バスファンもいる。やたら車両や駅、路線に詳しく、写真を撮りたがる。映画「レールウェーズ」に協力する善意の人々である。
 Mさんは、鉄ちゃんとして高岡の路面電車を残す活動に参加し、鉄ちゃんの経験を活かして地域交通政策の博士論文を書き、京都大学の助教になった。趣味を学術まで高め、仕事にしてしまった。
 そのMさんの言葉に、鉄道ファンは、放置しているとフーリガンになる。線路に立ち入って写真を撮ったり、廃止列車の標識などを無断で剥ぎ取っていく。怖い、気持ち悪い。
 しかし、公共交通を活かしたまちづくりのサポーターに育てていくと、鉄道やバスを活かしたまちづくりの運動主体、ときには経営参画にまで至る。

 万葉線路面電車の存続運動で誕生し、Mさんが夜行電車で通っていたラクダ高岡(路面電車と都市の未来を考える会)が、財政支援が厳しくなったコミュニティバス沿線の住民運動を支援している。役所にお願いする傾向にあった沿線自治会にラクダ高岡が働きかけたところ、乗車促進によるサポーター組織ができ、コミバスを利用した食事会などが実行され通信が発行配布されている。乗降客も増え、赤字も少なくなってきた。ここまで来ると、市役所もこのコミバスを簡単に廃止できない。
 ラクダ高岡は、鉄道ファンの集まりに留まることなく、交通を活かしたまちづくり運動の中間支援政策市民活動として、未来の高岡まちづくりを担っている。
 Mさん曰く。鉄道ファンをファンにとどめるのではなく、サポーターに育てることが大切だ。

自動車のない日(カーフリーデー)を実行したラ・ロッシェでは、一般会計の25%が交通政策になっている。交通税で集めたお金を使っている。日本では、自動車諸税を軽減しようという動きはあっても、交通は独立採算を強いられている。人口構成、運転免許保有数を考えれば、あと20年もすれば、大都市の一部と首都圏を除いて、公共交通は全滅するという予測もある。
 このようなサポータや中間支援の活動がある地域の公共交通のみが残る。

だったら、ばら撒き赤字バス路線補助は続かない。
 住民とサポーター、行政が協働して交通を活かしたまちづくりをしている所のみに、補助メニューを重点的に投入するのが、国の役割ではないだろうか。

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